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» 2005年06月22日 00時00分 UPDATE

情報システム用語事典:BS 15000(びーえす 15000)

ビーエス 15000

[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 BSI(英国規格協会)によって定められた、ITサービスマネジメントに関する英国規格。ITサービスを提供するITサービスプロバイダ(企業内IT部門含む)の組織が、効率的かつ効果的にITサービスを実施するためのマネジメントシステムのフレームワークで、その評価仕様を規定している。

 内容的にはITILをベースにしており、ITILと相互補完するようになっている。ITILはITサービスマネジメントに関するいわば“ノウハウ集”だが、それに基づいたサービスマネジメントが行われているかどうかを内部/外部の人間が評価・証明することはできなかった。そこでITILのユーザー団体であるitSMFがBSIに要請し、ITILの内容に基づいたITサービスマネジメントの審査基準??いわば“ルールブック”として2000年11月に制定されたのがBS 15000である。2002年の改訂版から2部構成になっている。

BS 15000

BS 15000-1:2002 IT service management. Specification for service management

        (ITサービスマネジメント - 第1部:サービスマネジメントの仕様)

BS 15000-2:2003 IT service management - Part 2:Code of practice for service management

        (ITサービスマネジメント - 第2部:サービスマネジメントの実施基準)

関係文書

BIP 0005:2004  A Managers' guide to service management

PD 0015:2002   IT Service Management. Self-assessment Workbook

2005年6月現在


 「BS 15000-1」は、顧客の要件に適合したレベルのITサービスを実施し、そのサービス品質を継続的に改善する仕組みを実現するための要求仕様を定めたもの。第三者審査登録で基準となるのはこのBS 15000-1である。BS 15000-1では規格適合の条件として、ITILの10のプロセスを網羅していることなどを示している。

 一方の「BS 15000-2」はサービスマネジメントの実施規準で、BS 15000-1に沿ってサービスマネジメント・プロセスを確立する際のベストプラクティスをまとめたもの。サービス提供者と委託者の間で定めるサービスレベルの項目などを示している。

 またこれを補完する位置付けで、実施要領を記した「BIP 0005」、およびサービスプロセス構築後の自己評価用ツールとして「PD 0015」が用意されている。

 BS 15000の発行機関であるBSIと、ITILの普及団体itSMFおよびITILを保持するOGCの間に正式な協約があり、ITILはBS 15000の下に位置付けられる。IT組織は自らのITサービス提供のプロセスとマネジメントシステムをBS 15000に基づいて構築し、より詳細な社内(部内)ルールや具体的なタスク、作業者の適格性などはITILを参考にするなどして、自ら規定・実施することになる。

 BS 15000の導入は、複雑なITサービス組織の各プロセスの役割や責任を明らかにすることになり、そこにアサインされるべきスタッフやサプライヤの役割と力量が明確化されることで、スタッフの育成や活用、モチベーションの維持・向上、リスクの把握、費用対効果の評価などにつながる。第三者認証を取得すれば顧客に対して、サービスを生み出す“プロセスの品質”の確かさを証明することになる(BS 15000は、ISO 9000などと同様にプロセスアプローチの考え方に基づいている)。

 2004年に国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)の合同技術委員会であるISO/IEC JTC 1/SC 7にファストトラック(既存規格を国際規格案に提案する制度)され、2005年12月に「ISO/IEC 20000」として国際規格化された。

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