受注企業と出荷企業をASPサービスで結ぶ、ヤマトシステム企業をまたいだ出荷業務の効率化目指す

» 2008年04月25日 00時00分 公開
[吉村哲樹,@IT]

 ヤマトシステムは4月24日、異なる企業間で商品出荷情報を共有できるASPサービス、「Web出荷コントロールサービス」を販売開始すると発表した。

 商品の受注と出荷を異なる企業が行う場合、出荷状況に関する情報を企業間で共有するシステムを構築すると、一般的に多くのコストを要する。そのため、受注担当の企業から出荷担当企業への出荷指示は、旧来通り手動による伝票送付やFAXなどにより運用されていることが多い。

 こうした課題の解決策として同サービスは、商品の出荷に関するリアルタイムの情報をインターネット経由で更新・参照し、共有する機能を提供する。受注担当企業は、受注情報を同サービスにアップロードすることにより出荷指示を行い、それを受けた出荷担当企業は出荷情報をアップロードする。受注担当企業では出荷情報を参照することにより、注文者からの出荷状況の問い合わせなどに迅速に対応できるようになる。出荷担当企業もリアルタイムの受注情報を参照し、自社の出荷予定や生産計画に反映させることができる。

 ヤマトシステムでは、出荷業務を行う企業は同サービスを導入することにより書類ベースのやり取りが減り、業務の効率化を図れると同時に、情報漏えいや紛失のリスクを減らすこともできるとしている。また、ASPサービスとして提供するため、低コスト・短期間で導入が可能だという。同サービスは4月24日より提供を開始。販売価格は受注業務サービスが処理データ1件当たり50円(税別)、出荷業務サービスが初期費用2万円(税別)と月額システム利用料9000円(税別)となっている。

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