サークルKサンクス、2500人のID管理を一元化オラクルのスイート製品を採用

» 2008年08月19日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 サークルKサンクスは社内のセキュリティ強化と内部統制の整備を目的に、日本オラクルのID管理製品「Oracle Identity and Access Management Suite」を導入した。8月19日に日本オラクルが発表した。同製品を採用したシステムは2008年4月に稼働開始したという。

 サークルKサンクスは全国で6000店以上のコンビニエンスストアをチェーン展開している。金融商品取引法の成立前から内部統制の整備に取り組み、2006年からはクライアント環境のセキュリティ強化を進めてきた。

 特に注力したのがエンドユーザーのパスワード管理。従来は社内のエンドユーザーからパスワードに関する問い合わせがシステム本部に相次ぎ、パスワードがエンドユーザーによってメモされるなど、管理上の問題を抱えていた。また、正社員と派遣社員のID管理を別々のシステムで行っていて、管理工数が増大していた。このID管理の分断については監査人からも指摘を受けていたという。

 新たに導入したOracle Identity and Access Management SuiteによってサークルKサンクスは、全正社員と派遣社員、約2500人のIDとパスワードの一元管理を実現した。これまでの手作業による管理を自動化し、管理工数を低減、さらにユーザーに対して定期的にパスワードの変更を呼びかける仕組みを整えるなど、セキュリティも向上させたとしている。

 システム構築は富士通中部システムズが担当した。

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