RFI(あーるえふあい)情報システム用語事典

request for information / 情報提供依頼書 / 情報要求書

» 2008年09月30日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 企業が調達や業務委託を行う際、自社の要求を取りまとめるための基礎資料として、外部業者に情報の提供を要請すること。あるいはその要請をまとめた文書をいう。一般にRFPを作成するために発行される。

 最新技術の調達や普段は取り引きのない業者への発注を検討する場合、一般の公開情報だけでは調達条件や選定条件を取りまとめることができないことがある。こうしたときに、調達先・依頼先候補の事業者に必要情報の提供を求める文書がRFIである。

 RFIの目的は、知りたい情報を文書として明確化することで、相手からセールストークなどのあいまいな言葉ではなく、明快な回答を確実に得ることである。複数業者の回答を比較する場合も同一の質問に対する答えであれば、検討しやすい。RFIの発行は、提案や見積もりといった交渉の前段階で行われるもので、数多くの外部事業者から、自社が求める能力を持ち、交渉に足る相手を絞り込むといったことも狙いとなる。この場合、RFI発行先が必ずRFP発行先・発注先になるわけではない。

 ハイテクを対象としたRFIでは、自社が知らない新製品・新技術に関する知見を得ることも目的となる。IT調達におけるRFIはITベンダの技術要件を確認するもので、どのような技術を保有しているか、どのような経験があるかなどを確認するものとなる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ