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» 2010年06月25日 00時00分 UPDATE

サン製品からの乗り換えキャンペーンも実施:ノベル、IDaaS(ID as a Service)を推進するID管理新製品投入

[大津心,@IT]

 ノベルは6月25日、クラウドコンピューティングに対応したアイデンティティ管理(ID管理)製品の最新版「Novell Identity Manager 4 Advanced Edition」(以下、IDM4)を発表した。2010年9月から提供を開始する予定。参考価格は1ユーザー当たり6000円から。

徳永氏写真 ノベル 代表取締役社長 徳永信二氏

 ノベルは全社的にクラウドコンピューティング環境への対応を進めており、同社のクラウド戦略を示すコンセプトとして「インテリジェントワークロードマネジメント」を打ち出し、製品ラインナップを再構成している。今回の新製品もこのコンセプトの下に新たにクラウド環境へ対応した。ノベル 代表取締役社長 徳永信二氏は、「当社は現在、ビジネス戦略としてパートナーシップを強化し、国内のIDaaS(ID as a Service)市場を推進するべくクラウド事業者との提携を進めている。富士キメラ総研の調査結果によると、2009年の国内ID管理市場は40億円程度で当社は17%でトップシェアを獲得した。クラウドの普及によって、ID管理市場は2014年度には約45億円にまで拡大すると言われている。当社もこの市場で勝っていきたい」とコメントした。

 インテリジェントワークロードマネジメントでは、セキュリティやコンプライアンスを確保しながら、物理環境や仮想環境、クラウド環境のすべてにおいて、コンピューティングリソース管理・最適化を行ってエンドユーザーにサービスを提供するという。今回のIDM4は、「アプリケーション、ミドルウェア、OS」を含むワークロードを包み込むように対応するセキュリティ製品という位置付けだ。

 IDM4は3つのコンセプト「Intelligent」「Cloud Ready」「Secure」に基づいて設計されている。特に「Cloud Ready」は今回のバージョンから新たに追加された。Intelligentでは、レポーティング機能が拡充されたほか、SOX方対応など各種ビジネス対応のコンテンツパックの拡充、ロール管理強化などが新機能として追加された。レポーティング機能では、監査やコンプライアンスに対応するために、ポリシーに則ったレポートの定期的な自動配信機能を搭載した。ビジネス対応のコンテンツパックでは、PCI DSSやSOXなど多くの企業に影響する法律などに対応できるコンテンツパック/ライブラリを用意した。ロール管理機能では、ロール情報を基にシステムやユーザーが自動的に権限を作成できるようになった。権限設定の自由度も上がったという。

 クラウド対応では、新たに「salesforce.com」や「Google Apps」「Microsoft SharePoint」などに対応したドライバを用意。そのほか、ユーザーやサービス間の情報を交換するための仕様「SPML(Service Provisioning Markup Language) 2.0」や、Oracle製品(E-Business SuiteやFusion Middleware)への対応を強化した。

 セキュリティ面では、ユーザーのリソースやロールなどを管理できる「Work Dashboard」を強化したほか、シングルサインオン「Kerberos」や「SAML assertions」をサポートした。

 ノベル 営業本部 SEグループシニアマネージャー 山田昌透氏は、「IDM4がクラウド対応したことで、クラウド上のシステムであっても社内と同じレベルでアカウント情報を管理できるようになった。また、IDM4を活用してクラウド事業者がIDaaSを提供することで、ユーザー企業は安心してクラウドサービスを活用できるようになるだろう。多くの企業がクラウドサービス利用時にセキュリティを懸念事項に挙げるが、これでだいぶ緩和されるのではないだろうか」と説明した。

移行製品一覧 サン製品からノベル製品への移行製品の一覧表。ライセンス料は無料で提供する

 また、ノベルは、サンがオラクルに買収され、サンの製品カタログが大幅に縮小されることを受けて、サンの顧客にノベルの同等製品をライセンス料無料で提供する移行プログラムを開始すると発表した。また、簡易移行用ツールキットも開発中だという。

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