注目のEP8時間モードはどうだろうか。従来のEP(以降EP6時間モードと表記する)が平均1.4Mbpsだったのに対し、EP8時間モードはビットレートが平均1Mbps程度まで落ちる。たかだか0.4Mbps程度の違いだが、情報量としてみると1/3も削り取られることになる。
今回は、DVフォーマットの映像をPC上のハードウェアMPEG2エンコーダ(カノープスのMTV2000Plus)で取り込み(9.5Mbpsでエンコード)、これをDVD-RAM経由でDRM-E85HのHDDへ高速ダビング(無劣化)、さらにDVD-RAMへダビングする際にモードを切り替えて検証した。比較のため、EP6時間モード、EP8時間モード、LPモードの3種類で録画してみる。
結果は、やはりEP6時間モードとEP8時間モードではっきりと差が出た。EP8時間モードではモスキートノイズが増え、結果輪郭がかなり甘くなるし、ブロックノイズも目立つ。動画として破綻まではしていないが、大画面テレビでみるすると結構気になる画質差ではないだろうか。
これは、LPモードがハーフD1(360×480ピクセル)なのに対し、EPではCIF(352×240ピクセル)と縦解像度が半分になっている関係もある。魚の頭あたりの暗部をみると、LPモードのほうが情報量が多いのはわかるはずだ。小さな文字などが含まれる画面では、EPモードのほうがジャギーが目立つ点にも注意してほしい。
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