操作性にも特に変更はない。ボディ背面のFnボタンを押して、ドライブモード、ホワイトバランス、ISO感度、ストロボモードの4機能に素早くアクセスできるのが便利だ。メニューの構成もシンプルにまとまっていて、把握しやすい。
撮像素子にはAPS-Cフィルムサイズの有効610万画素CCDを採用する。このCCDそのものは*ist DSと同じものだが、ローパスフィルターを変更したという。そのためか、わずかな違いだが、細部の描写性がより自然になった印象を受ける。
画質のカスタマイズ機能はこれまでと同じだ。メニュー内の画像仕上げから、こってりした色合いでシャープネスの高い「鮮やか」と、自然な色合いでシャープネス強調が控えめの「ナチュラル」の2モードで選択できる。また、彩度とシャープネス、コントラストをそれぞれ±2段で微調整もできる。
以上のように*ist DLは、液晶モニターとファインダーの2点以外は、従来モデル*ist DSと大きく変わらない。ファインダーを重視するなら*ist DSを、液晶モニターを重視するなら*ist DLを選ぶといいだろう。だが本音をいえば、多少高くなっても構わないので、両方のメリットを兼ね備えた上位モデルがほしいところだ。
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