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» 2006年09月06日 20時05分 UPDATE

家庭のTVも“どこでもTV”に――ソニーが“ロケフリ”新製品を発表

ソニーが「ロケーションフリー」新製品として、ベースステーション「LF-PK20」とTVボックス「LF-BOX1」を発表した。TVボックスは、既存のテレビをロケーションフリーのクライアントにするという“新提案”だ。

[芹澤隆徳,ITmedia]

 ソニーは9月6日、「ロケーションフリー」新製品として、ベースステーション「LF-PK20」とTVボックス「LF-BOX1」を発表した。TVボックスは、既存のテレビをロケーションフリーのクライアントにするもの。あわせてPC用の新しいクライアントソフトもリリースする。10月下旬から順次発売する予定だ。

製品名 概要 店頭予想価格(※1) 発売日
LF-PK20 ロケーションフリーベースステーション 3万3000円前後 10月20日
LF-BOX1 ロケーションフリーTVボックス 2万3000円前後 10月27日
LFA-PC20 Windows用クライアントソフト 2000円前後 10月20日
※1:価格はオープンプライス
photo ソニー、テレビ・ビデオ事業本部LFX事業室の前田悟室長

 ロケーションフリーベースステーションは、内蔵の地上アナログチューナーもしくは外部入力の映像をリアルタイムにデジタル化し、無線LANまたはインターネットを介して配信する。LF-PK20では、新たにMPEG-4 AVC(H.264)を採用して狭帯域接続時の画質向上を図ったほか、赤外線リモコンの学習機能、2種類のワイヤレスモードといった新しい機能を搭載している。また、設定作業をさらに簡略化。今回は、外部から接続するためのDDNS設定(NetAV機能)を含め、わずか2ステップで初期設定が完了するという。

photophoto ベースステーション「LF-PK20」

 外装は光沢のあるブラックを採用。スリムなデザインは、同社テレビ・ビデオ事業本部LFX事業室の前田悟室長が「初めて一回でOKを出した」という自信作だ。外形寸法は、スタンドを付けた状態で85(幅)×197(高さ)×128(奥行き)ミリ。重量は約510グラム。背面にはRF端子のほか、外部ビデオ入力×2(うち1つがS端子付き)、イーサネットポート、AVマウス出力×2などを備えている。

 赤外線リモコンの学習機能は、PC用クライアントソフトを使って設定する。設定画面に「汎用的なリモコン画面」が表示され、各ボタンに学習させた信号を割り当てていくスタイル。学習には、ベースステーション前面にある赤外線ポートを使用する。最大で120種類の信号を学習可能だ。

photo ワイヤレスモードの追加により、設置の柔軟性がアップした

 ワイヤレスモードの追加は、宅内における無線伝送の距離を伸ばしてくれる。LF-PK20では、従来のアクセスポイント機能にくわえ、別の無線ルータに対して同機をクライアントとして登録可能。背面にあるスイッチを切り替えると、ルータを中継する形で両者を接続できる。「従来モデルはアクセスポイント機能のみだったが、テレビのアンテナ線とルータの距離が近いとは限らない。新製品では、ワイヤレスモードの追加で設置の柔軟性が向上した」(同社)。なお、内蔵無線LANは従来機と同様、IEEE 802.11a/b/gのデュアルバンドをサポートしている。

 最大の強化ポイントといえるMPEG-4 AVCの採用は、映像の圧縮効率を上げ、画質や操作レスポンスを改善する。発表会場で行われたデモンストレーションでは、同じ帯域幅なら、LF-PK1に比べてブロックノイズが発生しにくく、画面が複雑なシーンや動きの激しいシーンが見やすくなっていることが確認できた。またチャンネル切り替え時などの反応も明らかに早い。

 「個人的には、従来機は400Kbps前後のビットレートがあれば良い(画質)と考えていたが、MPEG-4 AVCでは250Kbps程度でも十分に使えると思う」(前田氏)。

photophoto デモの様子。LF-PK1の画面(左側)とLF-PK20の画面(右側)を同じ環境で比較できる。MPEG-4 AVCをサポートしたWindows用クライアントソフト「LFA-PC20」では、新たに細かい画質設定も可能になった

ロケフリの新提案「TVボックス」

 ロケーションフリーTVボックス「LF-BOX1」は、手持ちのテレビをロケーションフリーのクライアントに変える外付け機器だ。もちろん、無線LAN/有線LANによるローカル接続およびインターネット接続の両方に対応しており、たとえばスカパー!やCATVをチューナーのないプライベートルームでも見たいとき、あるいは海外赴任中に日本のテレビ番組を見るといったケースでも、「今までのようにPCではなく、テレビを使ってテレビを見ることができる」のがポイント。

photophoto ロケーションフリーTVボックス「LF-BOX1」

 外観はベースステーションと共通のイメージで、外形寸法はスタンド付きの場合で165(幅)×198(高さ)×85(奥行き)ミリ、重量が約430グラム。背面にはコンポジットとS端子のビデオ出力×1とイーサネットポートを備えるほか、デュアルバンド対応の無線LANを内蔵。MPEG-2とMPEG-4 AVCの両方をサポートしており、宅内では12Mbps前後のMPEG-2、インターネット経由の場合はMPEG-4 AVCを使って映像を受信する。

 付属のリモコンを使ってベースステーション内蔵チューナーの操作が行えるほか、リモコン信号をスルーする機能も装備。このため「スゴ録やスカパー!チューナーのリモコンだけを自室に持っていけば、フル機能を利用できる」という。

photophoto TVボックスの設定で「直接操作を可能にする」にチェックを入れると赤外線リモコン信号をスルー(左)。12インチ液晶の専用クライアントも参考展示(右)

 このほか、発表会ではタッチパネル付きの12インチ液晶を搭載したロケーションフリー専用端末や防水ジャケットを参考展示していた。価格などの詳細は未定ながら、こちらも「年内には発売したい」(同社)。

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