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10万円以下から探す、初めてのデジタル一眼レフカメラバイヤーズガイド(3/5 ページ)

» 2007年07月04日 08時45分 公開
[小山安博,ITmedia]

ペンタックス「K10D」

photo ペンタックス「K10D」

 昨年、最もノリにのっていたデジタル一眼レフメーカーは文句なくペンタックスだろう。「K100D」「K10D」とリリースされた新ラインアップは、スペック、写りともに文句なく、最新のK10Dは欧州の権威あるカメラ賞「TIPA ベスト・エキスパート・デジタル一眼レフカメラ 2007」を受賞した実力者だ。

 ペンタックスは、オリジナリティあふれるレンズラインアップが大きな魅力で、「DA 21mmF3.2AL Limited」「DA40mmF2.8 Limited」といったパンケーキレンズのような他社にはないレンズ群が用意されている。単焦点レンズにも積極的に取り組んでいるので、レンズを選ぶ楽しみは大きい。

 K10Dは、シャッタースピード換算で約4段分という強力なボディ内手ブレ補正機能を搭載。ペンタックスのすべてのレンズで手ブレ補正が実現できる。他社と比べて、ペンタックスは旧式レンズへの対応も続けているのがうれしいところで、マニュアルフォーカスレンズなどの古いレンズも装着して、手ブレ補正の効果を享受できる。

 新レンズの開発も積極的で、登場が楽しみになるような魅力的なレンズの開発表明をしており、今後の登場が期待されている。

 カメラとしても、有効画素数1020万画素CCD、プログラム露出モードから手軽にシャッタースピード優先/絞り優先の露出モードで撮影できる「ハイパープログラム」などのハイパー操作系、ISO感度を優先させる「感度優先」といった新しい露出モード、11点ワイドAFなどの機能を搭載。

 低価格ながら、倍率0.95倍のガラスペンタプリズムファインダーとナチュラルブライトマットフォーカシングスクリーン採用による明るく見やすいファインダーは他社の同クラス製品と比べて一歩抜きんでている印象だ。コンパクトデジカメとは異なり、普通はデジタル一眼レフは光学ファインダをのぞいて撮影するため、その命綱となるファインダーの出来の良さは、撮影を楽しくする大きなポイントとなる。

 レンズ群やアクセサリの充実度はもちろん問題なく、特に中古市場でしか買えないような古いレンズも手軽に楽しめるのがペンタックスのいいところで、古いレンズの独特の味を手軽に体感できるのも大きな魅力の1つだ。

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