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» 2009年05月14日 18時50分 UPDATE

新生活テレビ特集(3):15日スタート、知っておきたい「エコポイント」の基礎知識 (1/2)

5月15日から「エコポイント」がスタートする。まだ不透明な部分が多い制度だが、補正予算案が衆議院を通過したことで実施の見通しはたった。テレビの買い替えを考えている人は、とりあえず“皮算用”を始めてはいかが?

[芹澤隆徳,ITmedia]
photo エコポイント対象製品のロゴ。すでに店頭にはこのマークをつけた製品がずらりと並んでいる

 5月15日から「エコポイント」制度がスタートする。エコポイントは、消費電力の低い「グリーン家電」を購入すると政府から消費者にポイントが付与され、商品券やエコ製品と交換できるというもの。エアコン、冷蔵庫、テレビの3製品が対象で、条件を満たしていればエアコンと冷蔵庫の場合では価格の5%、地上デジタル放送対応の薄型テレビでは10%に相当するポイントが付く。省エネ家電の普及促進と経済対策、さらに“地上デジタル放送の普及”を狙った一石三鳥の制度だ。

 ただし、エコポイントには平成21年度補正予算の国会成立という条件があり、実際にポイントを何と交換できるのかもはっきりと決まっていない。また実際に制度を運用する受託事業者は現在募集中という、まさに“見切り発車”の状態だ。しかし、その補正予算案が13日に衆議院を通過したことで、参議院の審議が長引いたとしても憲法の衆院優越規定によって6月中旬には成立する見通しになった。テレビの買い替えを考えている人は、とりあえず“皮算用”くらいは始めてもいい時期だ。

 そこで今回は、5月14日時点で明らかになっているエコポイントの関連情報をまとめてみた。

エコポイントの価値って?

 家電量販店などのポイント制度と異なり、エコポイントは店頭価格やセールによって変化することがない。薄型テレビの場合、単純に画面サイズによって5つの区分が設けられ、7000ポイントから3万6000ポイントと決まっている。ポイント付与率は価格の10%程度のため、現在の市場価格を考慮すると“1エコポイント=1円”の価値と考えていい。

 また、買い替えで古いテレビをリサイクルに出す場合は3000ポイントがプラスされる。現在のリサイクル料金を考えると、ほとんどのケースでそれを上回るエコポイントが付与されることになり、テレビ買い替えに対する心理的ハードルはさらに下がるだろう。

テレビサイズ エコポイント数(点)
46V型以上 36000
42V型/40V型 23000
37V型 17000
32V型/26V型 12000
26V型未満 7000
買い替えをしてリサイクルを行う場合 +3000ポイント

エコポイントをもらうために必要なものは?

 エコポイントが付与されるのは、2009年5月15日から2010年3月末日までに購入した対象製品。したがって、購入日と機種を特定できることが求められる。

 エコポイントを利用する際は、テレビの「保証書」(購入日と購入店が分かること)および、購入時の「領収書/レシート」(購入日、購入店、製品名、購入者名が分かるもの)が必須。また、古いテレビをリサイクルしてプラス3000ポイントを得るには、「家電リサイクル券の排出者控え」も必要となる。これらをしっかり保管しておけば、ポイント付与の手続きが行える(手続きの開始時期は未定)。

エコポイントは何と交換できる?

 エコポイントは、商品価格から差し引かれるわけではなく、直接換金することもできない。既報の通り、ポイント数に応じて、1.省エネ・環境配慮に優れた商品、2.全国で使える商品券・プリペイドカード、3.地域振興に資するもの、の3つと交換する方向で検討が進められている。具体的な商品や引き替え方法などはエコポイント事務局の受託事業者が決定した後で随時公表される見込みだ。

 引き替える商品などの情報が充実してくると、消費マインドが刺激される人も増えるはず。「消費者の方々にとって魅力的なものになるよう検討する」という担当省庁の意気込みに期待したい。

統一省エネラベルの☆ってどういう意味?

 統一省エネラベルは、2006年10月に開始された比較的新しい制度だ。それまで東京都が独自に「省エネラベル」を運用しており、それと区別するために「統一」の冠がついた。

photo 省エネラベルの例。基準が新しくなったときは、分かりやすく「新基準」と追加される(出典:ECCJ 省エネルギーセンター)

 製品に付いているラベルを見ると、まず目に入るのが5つの☆。これは省エネ基準の達成率に応じて付与されるもので、☆の数が多いほど省エネ性能に優れていることを示している。その下には、平均的な使い方で1年間使用したときの消費電力量と電気代の総額も記されている。ちなみに、32V型で☆が1つの製品と☆5つのものを比較すると、電気代は1年間で2000円前後の差が付く計算になる


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