CHORD最強のポータブルDAC「Hugo 2」開発秘話:CES 2017(3/3 ページ)
「Hugo」の新世代モデル「Hugo 2」が登場。さらに「Mojo」の外付けモジュール「Poly」、そして超弩級CDトランスポート「Blu MkII」など盛りだくさんの内容。開発者に話を聞いた。
Mojoにたくさんの機能を与えてくれる「Poly」
最後に「Poly」の詳細についてはCEOのジョン・フランクス氏に聞いた。Polyはギリシャ語で「Poly(ポリ)=たくさんの、複数の」という意味を持つ。フランクス氏は「Mojoに複数のソースがつながり、たくさんの用途が加えられるモジュールであることから、ふさわしい名前と考えた。MojoとPolyの組み合わせが、スマホのストレージ残量を気にしながら、たくさんの音楽ファイルを保存して聴いていたリスニングスタイルから解放してくれるだろう」と語っている。
Mojo本体との間は2つのmicro USBで接続する。片方がデータ、片方が充電時のバイパスの役割を果たしており、Polyに電源を供給した状態でMojoが同時に充電できるように設計されている。Polyの本体には2200mAhのバッテリーが内蔵されており、9時間の連続音楽再生が可能だ。本体のフレームは航空グレードのアルミ。英国でハンドメイドでつくられているという筐体(きょうたい)は、もちろん色味や質感をMojoにばっちり合わせ込んである。両機を接続した状態でまとめて保護できるカバージャケットも発売される。
PolyにはmicroSDカードが1基搭載されており、SDカードに保存した音源を、Bluetoothで接続したスマホにコントローラーアプリ「MPD Music Player Daemon」をインストールして選曲などコマンドを飛ばす仕組みになる。またはスマホとPolyをWi-Fiでつないで、iPhoneの場合はAirPlay再生を楽しんだり、DLNA経由でNASに保存した音源にアクセスして、Polyでストリーミングを受けて再生することも可能になる。Polyをつなぐと、Mojoがスタンドアロンでハイレゾプレーヤーのように使えるわけではない点を覚えておきたい。なお、英国では2017年の初頭に499.99ポンドで発売を予定している。
今年のCESは、フランクス氏とワッツ氏、そしてCHORD Electronicsにとっても収穫の多い出展になったようだ。最後に2人は口をそろえて「近く日本にも新製品を持ってうかがいたいですね」と語っていた。
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