2017年の中国スマホ市場 Huaweiがシェア1位を守る 2位はOPPO
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、中国スマートフォン市場の調査結果を発表。2017年のトップはファーウェイで、中国4大ブランがシェア67%を獲得している。
香港の調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、2月28日に中国スマートフォン市場の調査結果を発表した。
2017年のスマートフォン出荷台数は4.68億台と鈍化し、出荷額は前年比1%減少したが販売店での売り上げは5%上昇。2017年第4四半期は市場が前年比5%減となる中、前四半期比で5%の売上増を記録している。これは各ベンダーが11月の独身の日と、中国版ブラックフライデー(12月12日)に合わせて大規模なプロモーションを行ったことによるものと考えられる。
Huaweiは2017年第4四半期に前年同期比8%成長し、2017年通年でも前年比19%の伸びを達成。2017年の中国市場で過去最高となる市場シェア19%を獲得し、中国市場の首位の座を守っている。Huaweiは中国では特に「Honor」ブランドが強く、出荷の6割を担った。なお、2位はOPPOが18%と迫っている。
Huaweiに次ぐ3大ブランドであるOPPO、Vivo、Xaomiも成長し、中国の4大ブランがシェア67%を獲得。Appleの中国シェアは2017年上半期に低下したが、下半期には回復をみせている。iPhone 6(32GB)のような旧機種をカスタマイズした低価格モデルの販売、iPhone X/8シリーズなどが高価格ながら人気を集め、第4四半期は販売が上向きになったと考えられる。
2017年に中国で最も売れたスマートフォンはOPPOの「R9S」で、以降は「iPhone 7 Plus」、Vivoの「X9」、OPPOの「A57」が続く。
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