前述のとおり、バージョンアップはPCを用意して行う方法と、Wi-Fi接続を使って本体単体で行う方法がある。前者は、PCでアップデート用のデータが入った圧縮ファイルをダウンロードし、展開したファイルを本体の内蔵ストレージまたはmicroSDカードにコピーした上で、別途本体にインストールしておいたアップデート用プログラムを実行してアップデートを行う。今回は、より多くのユーザーにとって便利であろう、本体単体でアップデートを行う方法を紹介しよう。
本体単体でのアップデートは、途中まではWi-Fi接続がなくても作業を進められる。まず、F-05Dの標準Webブラウザで、富士通のOSバージョンアップ案内ページ にアクセスしよう。ページの上部にアップデート用アプリの案内ページへのリンクがあるので、タップしてダウンロードに関する注意事項を確認。最後にある「同意する」ボタンをタップするとアップデート用プログラムがダウンロードされる。ダウンロードが完了すると、通知画面にその旨が表示されるので、そこをタップすることでインストールを開始できる。
インストールが完了したら、専用アプリを使ってアップデート用のデータをダウンロードする。ここから先はWi-Fi接続が必要で、ある程度まとまった時間を要する。Wi-Fi接続できる環境が手近にない場合は、「docomo Wi-Fi」を始めとする公衆無線LANスポットサービスを使うこともできる。docomo Wi-Fiは、spモードまたはmopera UとXiパケ・ホーダイ フラットまたはXiパケ・ホーダイ ライトに加入していれば無料で使うことができるので、近くにスポットがある場合は加入しておくといいだろう。
ダウンロードを始めると、まずアップデートデータの保存先を選ぶ画面になる。内蔵ストレージに保存する場合は「本体メモリに保存します」を、microSDカードに保存する場合は「外部メモリに保存します」をタップしよう。保存先を選択したあと、「ダウンロードを開始する」をタップすればダウンロードが始まる。途中でダウンロードが中断してしまった場合は、エラーが表示されてアプリが終了するが、再度アプリを起動すれば中断したポイントから再開できるようになっている。
ダウンロードが完了すると、自動的に本体が「機内モード」になってデータの展開作業を始める。ここは結構時間がかかるので辛抱強く待とう。展開が終わると、機内モードが自動的に解除されてアップデートの注意事項が5つ表示される。全てにチェックを入れて「開始」をタップすると、本体が自動的に再起動してアップデート作業が始まる。
再起動は2回行われる。最初の再起動では、OSを書き換える作業が行われる。しばらく経つと、2度目の再起動が行われ、新しいOSで起動する。データの最適化作業がしばらく続き、ロック画面が表示されたら解除するとアップデートの完了通知が表示される。これでF-05DはICSを搭載するAndroidスマートフォンとして生まれ変わったことになる。
当然ではあるが、データの書き換えや最適化をしている最中に電源が切れると、最悪ドコモショップなどへの持ち込み修理となってしまうこともあり得るので、作業に時間がかかったとしても、電源は切らないようにしよう。
以上がICSへのアップデート手順だ。具体的にGBがICSに変わるとどんなところに違いが生じるのかは、次回改めて紹介したい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2013年2月28日