ユーザーが「つながりやすくて通信が速くなった」と“実感”しているキャリアは?:スマホOSのシェアもチェック
MMD研究所は、3キャリアのユーザーに対して行った「つながりやすさ」「通信速度」の満足度や利用しているモバイルOSのシェアなどを調査した結果を公開した。
MMD研究所が今回調査結果を公開した「携帯キャリアのネットワーク実感調査」は、2013年4月1日〜4日にかけて実施したもので、NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクモバイルのユーザーが使っているスマートフォンのつながりやすさと通信速度に対する印象や、半年前と比べてどのように変化したかの感想を、アンケートの回答結果から比較している。
調査したユーザー数は、ドコモ、au、ソフトバンクユーザーそれぞれ400人で、インターネットで公開した質問に対して5段階評価で回答している。なお、つながりやすさと通信速度の調査結果については、高速通信対応(4G/LTE)ユーザーだけが対象で、その数はドコモが218件、auが123件、ソフトバンクが152件となっている。
また、調査したユーザーの構成は男性が50.7パーセントで女性が49.3パーセント、年齢構成もほぼ均等だが、エリア構成は、関東が41.6パーセントとほかのエリアと比べて多い。
つながりやすさの実感度と通信速度の実感度の回答で最も満足度が高かったのはソフトバンクで、つながりやすいと答えたのが44.7パーセント、速いと答えたのが44.1パーセントだった。また、半年前と比較してつながりやすくなって通信速度が速くなったと答えたユーザーが最も多かったのもソフトバンクという結果になっている。
また、使っているスマートフォンデバイスに対して「満足」「やや満足」の比較でも、最も多いのはソフトバンクで、それぞれ23.5パーセントと47.8パーセントとなった。一方、携帯キャリアの満足度に対する質問で「満足」「やや満足」と答えたユーザーが最も多かったのはauで、それぞれ8.3パーセントと41パーセントだった。
今回の調査では、ユーザーが使っているスマートフォンに導入しているモバイルOSの種類も質問している。ドコモユーザーでは、97.5パーセントがAndroidでそのほかのOSが2.5パーセント、auでは、iOSが44パーセントで、Androidが55パーセント、ソフトバンクでは、iOSが82パーセントでAndroidが17パーセントとなった。また、4G/LTEを利用しているユーザーの割合は、ドコモで54.5パーセントと最も多く、auでは30.8パーセント(ほかにWiMAXが25パーセント)、ソフトバンクでは38パーセントにとどまった。
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