音声認識技術専門企業の米Nuanceは4月27日、電話をかけてきた相手の声で本人確認ができるコールセンター用ソフト「Nuance Caller Authentication 1.0」をリリースした。
Caller AuthenticationはNuanceの音声認証エンジン「Nuance Verifier」を搭載、声紋を使って本人を確認する。
電話で金融取引を行ったり電話番号、住所などの変更を申し込む際、まずユーザーの声紋を事前に登録されたものと比較。これが一致した場合のみ取引が実行できる。暗証番号を入力したり、個人情報に関する質問にいちいち答えるよりも簡単で、声の特徴で本人確認ができるため、自動応答システムを利用してくれる顧客の増加が見込めるとNuanceは説明している。
Nuanceでは金融サービス企業や通信キャリア向けにCaller Authenticationを売り込んでおり、音声認証システムを導入すれば、コールセンターで年間2500万件のセキュアな通話を処理できると試算。相手の身元確認や暗証番号の再設定などに費やす時間が減らせ、コールセンターアプリケーションの自動化率も増やせる結果、最大300万ドルのコスト削減が可能になるとしている。
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