ITmedia NEWS >

商用ネットワーク上のデータ転送で新記録

» 2004年06月19日 11時16分 公開
[ITmedia]

 通信会社の米Sprintとスウェーデンの研究機関Swedish National Research and Education Network(SUNET)は6月18日、商用ネットワークを使ったデータ転送の世界記録を塗り替えたと発表した。2004年版ギネスブックに掲載されている現在の記録のほぼ3倍に当たるという。

 SprintとSUNETの結成したチームは4月、米カリフォルニア州サンノゼから地球のほぼ裏側にあるスウェーデン北部のルーレオ大学へ、840Gバイトのデータを送り、27分以内に送信を完了した。

 データはインターネットバックボーン「SprintLink」と「GigaSUNET」経由で送られ、転送速度は4.23Gbps。転送経路にはIPルータ40台が介在している。エンドホストにはDellの2650サーバを使用。2650サーバは、プロセッサにIntelのXeon/2.0GHz、メモリ512Mバイト、OSにはNetBSDを搭載している。また、10GビットイーサネットアダプタのIntel PRO/10GbEを使い、PCをルーレオ大学のGigaSUNETコアルータと、サンノゼのSprintアクセスルータにつないだ。

 プレスリリースでは、社外にストレージを置く災害復旧などの目的でこの成果を生かせると説明している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.