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Disneyが取締役の家族に高額給与支給――報告義務違反でSEC摘発

» 2004年12月21日 08時11分 公開
[ITmedia]

 米証券取引委員会(SEC)は12月20日、Disneyが取締役との特定の取引について情報を公開しなかったとして米証券法違反で摘発、同社が禁止命令の受け入れに同意したと発表した。

 SECの調査によると、Disneyは1999年から2000年にかけ、証券法で報告が義務付けられているにもかかわらず、同社と取締役との関係についての情報を公開しなかった。

 具体的には、同社は取締役の子供3人を雇用して年間6万〜15万ドルの給与を支払っていたほか、別の取締役の配偶者を子会社で雇用し、年間100万ドル以上の給与を支給していた。さらに、別の取締役にはオフィスや秘書サービス、車と運転手など年間20万ドル相当のサービスを提供していたが、このいずれの情報も公開していなかったという。

 こうした情報を公開しなかったのは、米証券取引法の条項違反に当たるとSECは判断した。Disneyは事実関係を肯定も否定もしないまま、SECが同社に対して停止命令を出すことに同意。この命令は、同社による報告義務違反を禁じる内容となっている。

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