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スクエニは過去最高決算、ドラクエVIIIやオンラインが好調

» 2005年05月24日 21時04分 公開
[ITmedia]

 スクウェア・エニックスが5月24日発表した2005年3月期連結決算は、純利益が前期比35.8%増となる149億3200万円となり、売上高・利益とも過去最高だった。「ドラゴンクエストVIII」を始めとするゲーム事業が好調だった上、オンライン事業も急成長。主要事業は軒並み増収増益となった。

 売上高は738億6400万円(前期比16.9%増)、営業利益は264億3800万円(同36.3%増)、経常利益は259億100万円(同41.9%増)。

 ゲームソフトの新規発売は国内11タイトル、海外12タイトル。プレイステーション 2(PS2)向け国内ソフトとして初めて出荷が300万本を超えたドラゴンクエスト8(3月末時点で361万本)と、ゲームボーイアドバンス(GBA)向け「キングダムハーツ チェイン オブ メモリーズ」(国内36万本、北米72万本)がミリオンタイトルとなった。

 このほかPS2向けは「鋼の錬金術師 赤きエリクシルの悪夢」が国内16万本、「ラジアータ ストーリーズ」が国内29万本、「MUSASHI:Samurai Legend」が北米8万本など。GBA向けは「トルネコの大冒険3アドバンス」が国内14万本、「ファイナルファンタジーI・IIアドバンス」が国内29万本、北米50万本、欧州15万本など。ニンテンドーDS向け「エッグモンスターヒーローズ」が国内9万本。

 リピートも含めた総出荷は1105万本(国内630万本)。売上高は前期比10.4%増の419億4400万円。営業利益は同19.8%増の196億4900万円だった。

 オンラインゲーム事業は売上高が前期比55.2%増の138億5300万円、営業利益が同112.4%増の49億8600万円と急拡大。「ファイナルファンタジーXI」(FFXI)の拡張ディスク「プロマシアの呪縛」を日米で発売したほか、欧州でも「PlayOnline」とFFXIをスタート。ユーザー数は50万人を超えた。サーバを国内で一元管理としたことで、各地域からのアクセスのピークを時差で分散でき、運用効率が向上しているという。

 モバイルコンテンツ事業は売上高が前期比63.2%増の45億5700万円、営業利益は同50.0%増の17億3800万円。出版事業は売上高が同12.3%増の108億5900万円、営業利益は同7.3%増の34億1100万円だった。

 今期連結業績予想は、売上高が900億円、経常利益が270億円、純利益が155億円。

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