「まるでキャバクラ」――「ライザのアトリエ」主人公と話せるAIアプリに「課金圧強すぎ」の声 「10日に会話15回」で月額980円

 人気RPG「ライザのアトリエ」の主人公「ライザ」と会話できるAIアプリ「RyzaChat ライザと創るあなただけのひと夏の夢物語」の配信が8月25日に始まった。人気作、しかも生成AIを使ったアプリとあってリリース前から注目を浴びていたが、無料で会話できる回数が少なく、有料プランにも利用枠の上限があることからユーザーの不満が続出。Xでは「まるでキャバクラ」といった声も聞かれる。

(出典:プレスリリース)

 同サービスは、生成AIスタートアップのSpiralAI(東京都千代田区)が「ライザのアトリエ」開発元のコーエーテクモゲームスからライセンスを受けて開発したiOS/Android向けアプリ。対象年齢は18歳以上。錬金術を題材とする原作の世界で、ライザとの会話を通じて探索や採集、調合、戦闘を進める。

 テキストの生成には、原作のシナリオや設定集を学習した独自モデル「SpiralLLM」を採用。音声には、ライザ役の声優・のぐちゆりさんが同アプリ向けに収録した音声をもとにした合成音声を使う。

 アプリのダウンロード自体は無料だが、主な機能を利用できるサブスクリプション「RyzaChat PRO」は月額980円、年額6000円。3日間の無料トライアルも用意するが、終了の24時間前までにキャンセルしなければ、年額プランへ自動的に移行する。

アプリ内の課金案内画面
アプリ内の課金案内画面

 同プランで付与されるテキスト会話の無料枠は、10日ごとに15回分。枠を超えて会話する場合は、別途トークンが必要になる。追加トークンを購入するにもサブスクリプションへの加入が必要だ。トークンは940トークン(340円)から、おまけの無償分含む1万740トークン(3900円)まで6段階のセットを提供する。なお、一度の会話で消費するトークンの目安などは、記者が確認した限りアプリ内では示されていなかった。

アプリ内の課金案内画面

 こうした仕様から、Xでは、実際に遊んだユーザーから「数回話しただけで無料枠が終わった」などの報告が続出。サブスク加入後も会話枠に上限があり、利用量に応じて追加課金が必要になる仕組みを巡り、「課金圧が強すぎる」「重課金しないとまともに遊べない」「これもうキャバクラ」などの声が上がっている。

 処理の重さや接続の不安定さを訴える投稿も見られた。Xでは「ロードが続きチュートリアルが終わらない」「送ったメッセージへの返事が30分以上来ない」などの報告があり、ライザとの会話までたどり着けないユーザーもいた。記者も試したところ、チュートリアル画面でロードが続き、アプリを再接続しても改善しなかった。最終的に、ゲーム開始までに45分以上の時間がかかった。

 一方、「声の完成度が高い」「名前を呼ぶトーンも自然」など、会話や音声の品質を評価する意見も見られる。

 なお同作は当初、18日に配信を開始する予定だったものの、想定を上回る事前登録があったとして延期。会話生成や音声合成をリアルタイムで処理するために必要なGPUリソースを増強するとしていた。

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