新「マイナアプリ」登場、旧「マイナポータルアプリ」との違いは 一通り触ってみた

 デジタル庁は8月25日、「マイナポータルアプリ」と「デジタル認証アプリ」の機能を統合した新「マイナアプリ」(iOS、Android)の提供を始めた。「アプリの統合」と聞くと使用感の大きな変化を想像するが、実際はどうなのか。記者のiPhoneで移行し、新アプリの中身も一通り確かめた。

統合前はマイナポータルアプリとデジタル認証アプリの2つに分かれていた

移行は更新と顔認証のみ、1〜2分で完了

 アップデートしようと先に開いたデジタル認証アプリでは、マイナアプリへの移行を促す案内が表示されていた。記者はここからApp Storeに進み、マイナアプリへのアップデートを行った。

先に開いたデジタル認証アプリには移行を促す案内が表示されていた

 アップデートを完了すると、初回起動時に「新しくなったマイナアプリへようこそ」という画面が現れる。旧マイナポータルアプリを使っていた場合でも、アップデート後には改めて利用登録が必要だ。案内に沿って利用規約に同意し、Face IDの利用を許可して、マイナンバーカードを使った認証へ進む。

新マイナアプリのアイコン。マイナちゃん入りのデザインは期間限定

 記者の場合は「iPhoneのマイナンバーカード」を設定済みだったためか、実物のカードを読み取る場面は一度もなく、顔認証だけで「利用登録が完了しました」と表示された。かかった時間は更新開始から1〜2分ほど。想像していたより手間の少ない移行だった。

初回起動時の案内。利用規約に同意し、Face IDの利用を許可して認証に進む

画面構成は旧アプリに近い

 第一印象は、旧マイナポータルアプリに近い。ホーム画面には「マイナポータルにログイン」「二次元コードを読み取る」「認証・署名したサービス」が並ぶ。

新マイナアプリのホーム画面。認証・署名したサービスの項目が新たに加わった

 このうち認証・署名したサービスは旧マイナポータルアプリにはなかった項目で、デジタル認証アプリでメニュー内の「連携済サービス」から確認できた連携状況を引き継いだ機能だ。開くと、マイナンバーカードで認証・署名したサービスの一覧を確認できた。記者の場合は「マイナポータル」と「東京都公式アプリ」が表示されている。

 二次元コードの読み取りは、PC版マイナポータルやe-Taxなどに表示されたコードを読み取る従来通りの機能だ。

認証・署名したサービスの一覧。マイナポータルと東京都公式アプリが並ぶ

 マイナポータルにログインを押すと、ブラウザのログイン画面に遷移する。「マイナンバーカードでログイン」を選ぶとマイナアプリが開き、記者の場合はFace IDのみで認証が完了した。

 「ほかの方法を選ぶ」を開くと、自分以外のマイナンバーカード、iPhoneのマイナンバーカード、実物のマイナンバーカードの3種類から認証方法を選べる。認証後は「マイナポータルへ情報を連携します」という確認を経て、ブラウザのマイナポータルへ移動する。この流れも旧アプリと変わらず、操作に戸惑うことはなさそうだ。

認証方法の選択画面。実物カードのほかiPhoneのマイナンバーカードも選べる

機能は従来のまま、導線を整理

 画面下部のタブは「認証署名」「カード」「メニュー」の3つ。カードタブでは、実物のマイナンバーカードとiPhoneのマイナンバーカードをそれぞれ管理できる。

 iPhoneのマイナンバーカードを選ぶと、Appleウォレットでの表示や、氏名・生年月日・住所・性別・マイナンバーといった本人情報の確認に加え、暗証番号・パスワードの変更までこの画面から行えた。

iPhoneのマイナンバーカードの管理画面。本人情報の確認や暗証番号の変更が並ぶ

 変更できるのは利用者証明用暗証番号(数字4桁)と署名用パスワード(英数字6〜16文字)で、番号が分かっている場合に使う機能だ。iPhoneのマイナンバーカードの暗証番号を忘れた場合は、実物のマイナンバーカードと署名用パスワードを使って初期化・再設定できる。

 一方、実物のマイナンバーカード側の暗証番号を忘れた・ロックされた場合の初期化は市区町村の窓口が基本で、電子証明書の暗証番号は専用アプリで予約の上、コンビニのキオスク端末でも初期化できる。

暗証番号・パスワードの変更画面。利用者証明用暗証番号と署名用パスワードを変更できる

 メニュータブでは、プッシュ通知の設定や、ログイン中の端末の確認、この端末からのログアウトなどを行える。暗証番号の変更を含め、こうした基本的な機能自体は旧アプリと変わらないが、統合に伴い導線を整理した格好だ。

 旧マイナポータルアプリで登録を済ませていれば、移行は数分で終わる。大きな変化は見た目のアイコンにとどまり、中身の画面構成や操作の流れは従来のまま。これまでの使い勝手をそのままに、迷わず使い続けられそうな印象だ。

マイナポータルも刷新 パスポートのオンライン申請が便利に

マイナポータルのパスポート申請画面も刷新した

 マイナアプリの提供に合わせて、マイナポータルのパスポート申請画面も刷新。iPhoneのマイナンバーカードでの申請を可能にしたほか、親などの法定代理人が子のパスポートを申請するときの手順などを簡略化した。

 なお、デジタル庁はデジタル認証アプリの提供を将来的に終了する予定だ。ただし、認証APIや署名APIの互換性は維持するため、両アプリを前提にシステムを開発した事業者側の修正は不要としている。

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