将門塚によじ登り動画配信、男性が謝罪 不敬避けてきた場所……国税庁も「たたりの噂」

 平安時代の豪族、平将門(903~940年)の首を供養する東京都千代田区大手町の将門塚で、動画配信者の男性が石碑をよじ登り、批判を受けてSNSで謝罪した。将門塚は都の旧跡に指定されているうえ、「怨霊伝説」があり、敬意を欠いた行為が避けられてきた。

将門塚=東京都千代田区(渡辺浩撮影)

 男性は8月19日、ライブ配信サイト「Kick」(キック)で、平将門の石碑によじ登って抱き着き、奇声を発するなどする様子を生配信した。建造物侵入罪や礼拝所不敬罪に当たる可能性もあり、将門塚を管理する史蹟将門塚保存会の担当者は「既に警視庁丸の内署に相談した」と話した。

 平将門は、関東で独自に「新皇」を称して朱雀天皇の朝敵となり、藤原秀郷と平貞盛に討たれた。将門にとって不本意な死だったことや、京都でさらし首にされたことから、さまざまな伝説が生まれた。その首が故郷へ飛んでいき、今の大手町に落ちたという言い伝えから、供養したのが将門塚の始まりと伝わる。

 国税庁公式サイトには「たたりの噂」についての記述がある。それによると、大正12年の関東大震災の後、大蔵省が仮庁舎を建てるために将門塚を取り壊した後、早速整爾(はやみ・せいじ)蔵相が病死し、管財局技師で工事部長だった矢橋賢吉が亡くなった。

 「大蔵省に関わるたたりが事実か否かは確かめようもありませんが、昭和15年6月には、落雷による大蔵省庁舎焼失を含む大手町官庁街の火災が起こり、また、太平洋戦争後、米軍が塚を整地しようとした時にブルドーザー横転事故が起きて運転者が亡くなっています」と説明している。

 三井物産本社ビルなど再開発の際にも、ビルは将門塚の敷地を避けて建設され、将門塚は周辺企業などの協賛で改修された。

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