「不味そうすぎ」AIメニュー画像はどう作られる? AIで“岩のような唐揚げ”再現に挑戦した

ITmedia NEWS Weekly AccessTop10

2026年08月15日~08月21日

ITmedia NEWSにおける1週間の記事アクセス数を集計し、上位10記事を紹介する「ITmedia NEWS Weekly Top10」。今回は2026年08月15日から08月21日までの7日間について集計し、まとめた。

AIメニュー写真が“不味そう”と話題に

 先週のアクセスランキング2位には、AIで作られた飲食店のメニュー写真が気持ち悪いと話題だ、という記事が入った。確かに最近、AI画像を使ったメニューやPOPを見る機会が増えた。その多くが、本物より不味そうに見えてしまう。

 中でもXでバズっていたのが、あるスーパーの調理麺販促POPだ。冷やし中華やそば、うどんなどのイラストを載せているのだが、麺が同じカーブで規則的に並び、良く言えば花びらのような、悪く言えばミミズの集合体のような不気味さなのだ。

 いまどきのAIはリアルで高画質な画像を出力できるはずなのに、なぜこんなPOPができるのか、SNSでは多くの人が不思議がっていたし、筆者も謎に思ったので、AI(ChatGPT Sol 高)に聞いてみた。

なぜ不味そうになる? AIに聞いて再現してみた

 AIいわく、あの気持ち悪さの正体は「料理を部品単位で理解していない」ことにあるという。AIは「冷やし中華」が何かを知っているわけではなく、細い線と輪切りの具が大量にある、という見た目の統計を再現しているらしい。その結果、構図だけは麺料理だが、クローズアップすると得体の知れない物体になるそうだ。

 あのようなPOPは、どういうプロンプトで再現できるかもAIに聞いた。「スーパーの惣菜コーナーに貼る「調理麺」の販促POPを作って」ぐらいの指令でいいらしい。さらに「冷やし中華、冷麺、つけ麺、そば、うどんを載せて、手描き風で親しみやすく。A4縦」と指定することもすすめられた。

 そこで実際にやってみたら、あのミミズ麺が見事に再現された。なるほどなあ。

AIで、ちょっと不気味な麺のPOPを作ってみた(ChatGPT Sol 高)

 揚げ物のメニューでも同様に、みそカツと唐揚げを組み合わせた定食のメニューのPOPで、とんかつに謎の線が入っていたり、唐揚げが岩のようにゴツゴツして「食べ物に見えない」とバズっていた。

 これはどう再現するのだろうと考え、「おそらく、1回に処理させる情報量が多すぎるのでは」と想定。画像と文字を一緒に作ろうとすると、AIにとってハードワークになるのではと考え、「みそカツ・唐揚げ定食 みそカツと唐揚げ2個の定食 1380円 ざるそば・みそかつセット 1350円 のPOPを作って A4縦で」とAIにお願いしてみた。

AIで定食のPOPを作ってみた。唐揚げがゴツゴツしている(ChatGPT Sol 高)

 その結果、岩のようなゴツゴツの唐揚げ画像ができた。さらに「もっとサクサクにおいしそうに」と頼んだら、輝度は上がったがさらにゴツゴツ・ブツブツして岩度が増した。

 みそカツは美味しそうなままだったので、「AIは唐揚げの表現が苦手なのでは?」と考え「唐揚げ定食のPOPを作って」をお願いしてみたら、ブツブツゴツゴツした唐揚げが現れた。唐揚げは、形に多様性があり、統計的に“正しく”再現するのが難しいのかもしれない。

AIが再現した唐揚げ。なんだかちょっと違う感じだ

結局、本物がいいかも?

 とはいえ、こうしたPOPを作っているのは、普段AIを使いこなしている人ではないだろう。本業じゃない人にプロンプト技術を求めるのも酷だ。そして結局、「やっぱり本物の写真がいいよね」という空気になっているのは、いいことじゃないかなあとも思っている。

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