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「USBメモリ挿入−プログラム自動起動」で特許取得

» 2006年03月06日 14時34分 公開
[ITmedia]

 ベンチャー企業のサスライトはこのほど、USBメモリをPCに接続するとメモリ内のプログラムが自動起動する仕組みについて特許を取得したと発表した。同じ技術を使ったUSBメモリを販売する企業は複数社あるが、同社は「協業を呼びかけていきたい」としている。

 取得した特許は「着脱式デバイス及びプログラムの起動方法」(特許第3767818号)と、同特許を原出願とし、分割出願した「着脱式デバイス」(特許第3766429号、)の2つ。それぞれ2002年10月に出願し、2月上旬に登録された。

 特許技術では、USBメモリを仮想的にCD-ROMドライブとして認識させ、プログラムを自動起動させる。USBメモリがPCに挿入されると、Windowsが「空のCD-ROMドライブがUSB接続された」と認識した上で、さらに「CD-ROMが挿入され、トレイが閉じた」と認識。メモリ内に保存しておいたプログラムを自動起動する仕組みだ。

 同社によると、USBメモリからプログラムを自動起動するシステムは「この特許技術を使わないと難しい」という。同様の技術を使っている製品を販売している他社に対しては、同社が考案したビジネスモデルに参加してもらうなどし、協業を呼びかけていく方針だ。

 同社は、USBメモリを挿すだけで専用のサーバに接続し、サーバ側で課金するシステムなど、自動起動とネットを組み合わせたビジネスモデルを提案しており、すでに、NTTコミュニケーションズのオンラインストレージサービス「cocoa」と連携したサービスを始めている。

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