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ファイル交換ソフト利用者の約2割がウイルス感染を経験

» 2006年03月22日 16時00分 公開
[ITmedia]

 アイシェアが行った調査によると、Winnyなどのファイル交換ソフトの利用者のうち約2割に、ウイルス感染の経験がある。また、企業におけるPC利用に関して、会社からの「指導はあるがあいまいだ」という回答は3割を超えているという。

 この調査は、アイシェアが同社のメール転送サービス「CLUB BBQ」の無償利用ユーザーを対象に3月15日から17日にかけて実施したもの。有効回答数は783名で、うち29%が「ファイル交換ソフトの利用経験がある」と回答。うち18.5%は、ファイル交換ソフトを利用してウイルス感染したことがあるという。

 Winny経由で情報を流出させるウイルス「Antinny」の被害が拡大するにつれ、Winnyなどのファイル交換ソフトの利用を禁止させる組織、企業の動きが目立つ。しかし、これまで「PC利用について禁止事項や対策がされているか」という質問に対しては、「監視機関がある」という回答が24.4%に上った一方、「指導はあるが、あいまいだ」という回答が31.3%、「誓約書などでの禁止」が25.7%。「すべて自由になっている」も18.6%存在した。また、ファイル交換ソフトの会社利用があるという人も5%あった。

 なお、回答者のうち企業に属する人の78%は「会社支給のPC」を利用していたが、何らかの形で個人PCを持ち込んでいるとした人も15%あった。

 アイシェアでは、ファイル交換ソフト利用経験者の約2割がウイルス感染を経験している一方で、企業の利用ポリシー/規制があいまいであると感じられている実情を踏まえ、「流出はあって当然とも思われる状況」と指摘。さらに、流出した個人情報ファイルを「見たことがある」という回答はが25%あったことを踏まえ、情報流出はまだ続く可能性があるとしている。

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