ITmedia NEWS >

Edyもクレジットもネット決済も使えるETCカード――西日本高速

» 2006年12月15日 11時44分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 西日本高速道路サービス・ホールディングス、オーエムシーカード、ソニーファイナンスインターナショナル、ビットワレットの4社は12月14日、FeliCaチップを搭載した多機能カード「クアドラパス(Quadra Pass)」を発表した。2007年3月より発行を開始する。年会費は1312円。

 クアドラパスはICチップと非接触ICチップ(FeliCa)の両方を搭載したハイブリッド型のクレジットカードで、磁気ストライプも利用できる。クレジットカード機能はオーエムシーカードとソニーファイナンス(秋から)がイシュアとなっており、JCB/VISA/Masterの3国際ブランドから選べるほか、ETCカード機能も内蔵している。

 このほか、FeliCaチップには電子マネー「Edy」、ネット決済システム「eLIO」の両機能が利用できる。西日本高速道路では4月より、九州エリアの高速道路内に設置されたSA・PAで4種類のFeliCa決済を導入する実験を行っており(4月3日の記事参照)、その結果Edyの利用件数がもっとも多かったことからEdyを採用することとなった。「17カ所のSA、PAでEdyを導入した結果、1カ月で約5000件の取引があった」(西日本高速道路)

 eLIOは、ソニーファイナンスインターナショナルが運営する、FeliCaを利用したオンライン決済サービスだ。FeliCaポートが内蔵されたPCまたは、PCにFeliCaリーダー「PaSoRi」を接続し、eLIOカードまたはおサイフケータイをかざして利用する。西日本高速道路では今後、SA、PAで販売している地域の特産品を購入できる携帯サイトも提供する予定。SA、PAの店舗に、特産品を購入できるeLIO対応携帯サイトのQRコードを表示し、顧客をSA、PAから携帯サイトへ誘導するイメージだという。

 ソニーファイナンスでは同様のサービスとして、商品の注文からクレジット決済までを携帯で手軽に行える「eLIOオーダー」を提供している(2004年6月の記事参照)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.