ケータイを15分でワイヤレス充電 エプソンと村田製作所が共同開発へ
村田製作所とセイコーエプソンは9月27日、モバイル機器のバッテリー充電をワイヤレスかつ急速に行えるシステムの共同開発に取り組むことで合意したと発表した。エプソンの無接点電力伝送技術と村田製作所の急速充電技術を組み合わせ、携帯電話などのモバイル機器を15分程度でフル充電できる仕組みを3年以内に実用化するのが目標だ。
充電池(2次電池)に充電する場合、専用の充電器に電池を取り付けたり、機器をACアダプタやクレードルなどに接続する必要がある。これに対しワイヤレス充電システムは、充電器側のコイルで磁場を発生し、機器側のコイルに電圧を発生させる「電磁誘導方式」で電力を伝送し、充電池に電気を送り込む仕組み。充電器と機器を端子などで接続する必要がないため、無接点充電システムとも呼ぶ。
既にシェーバーや電気歯ブラシ、固定電話の子機などで実用化されているが、従来方式では伝送効率が約30%と低く、大きな電流が必要な大容量の充電や急速充電ではロスが大きく難しかった。
エプソンは2003年11月、従来方式と比べ効率を高めた無接点電力伝送モジュールを発表。充電器側と電池側の各コイルの周波数特性をマッチングするなどし、伝送効率を約70%に高めたのが特徴だ。また充電器と電池の組み合わせをIDで確認したり、硬貨などの異物には反応しない仕組みを導入して安全性も高めた。
共同開発では、これに村田製作所の急速充電技術を組み合わせる。内部抵抗が少なく急速充電が可能なリチウムイオン充電池と、電源回路技術などを活用。従来1~2時間かかっていた充電を10~15分に短縮できるという。
充電する際には、機器や電池を充電台の上に置くだけで済む。複数の充電器を1つに集約したり、既存機器にアダプタを付けてワイヤレス充電することも可能という。
09年にも出力15ワットのシステムを実用化するのが目標。携帯電話やモバイル機器への搭載を目指しており、実用化に向けて携帯電話事業者やセットメーカーと話し合っていく方針だ。
試作品を「CEATEC JAPAN 2007」(10月2~6日、幕張メッセ)の村田製作所ブースで、「Embedded Technology 2007」(11月14日~16日、パシフィコ横浜)のエプソンブースで展示する。
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