2012年通年の世界PC出荷台数は、11年ぶりに前年割れになるという予測を、米調査会社のIHS iSuppliが10月10日(現地時間)に発表した。
出荷台数は、前年の3億5280万台から1.2%減の3億4870万台になると同社は予測している。前年割れになるのは、2001年にいわゆる「ドットコムバブル」がはじけて以来のことという。
2012年初頭には、米Intelが打ち出したPCの新たなフォームファクター「Ultrabook」が期待を集めたが、第2四半期(4〜6月)になっても出荷台数は伸びなかった。Intelは9月に第3四半期の業績予想を下方修正している。
iSuppliは、10月26日に発売されるWindows 8が第4四半期に与える影響、世界経済不調への懸念がUltrabookへの関心を上回る可能性、ホリデーシーズンというチャンスをタブレットやスマートフォンなどのモバイル端末に奪われる可能性を注視する必要があるとしている。
2013年についても予測を下方修正しているものの、Ultrabookや薄型ノートPC、Windows 8の普及などで回復する可能性があるとiSuppliはみている。
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