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ビールの苦味成分、アルツハイマー病に予防効果 キリン、東大など研究

» 2016年11月28日 14時22分 公開
[ITmedia]
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 ビールなどに含まれるホップ由来の苦味成分に、アルツハイマー病の予防効果がある――そんな研究結果を、キリンと東京大学、学習院大学の研究チームが11月28日に発表した。

 アルツハイマー病を患ったマウスに、ホップ由来の苦味成分「イソα酸」を混ぜたエサを3カ月間投与したところ、脳内の老廃物を除去する細胞「ミクログリア」が活性化。ミクログリアが、アルツハイマー病の原因になるたんぱく質「βアミロイド」の蓄積を防いだり、炎症を抑えたりすることで、病気の進行を抑える効果があると分かったという。

 研究成果は、第35回日本認知症学会学術集会(12月1〜3日、東京国際フォーラム)で発表する。

photo イソα酸を投与したマウス(右)と投与していないマウス(左)の比較

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