第1回 Surface RTとどこが違う?――「Surface Pro」:「Surface Pro」の“ここ”が気になる(2/2 ページ)
「Surface Pro」の国内発売に合わせて、日本向けモデルの特徴や気になるポイントを追っていく。まずは「Surface RT」との比較を通じてSurface Proの特長をおさらいし、外観をチェックする。
Surface Proは“重い”のか?
Surface RTとSurface Proは、デザインや画面サイズが共通しているだけに、両方を手にすると重量の差が思いのほかあることに少し驚く。Surface ProはSurface RTより5ミリ厚く、230グラム重いため、両者はまったく違う製品だという印象を受けた。
Atom Zシリーズを搭載する10.1型Windows 8タブレットに500〜600グラム台の製品が多いなか、Surface Proは914グラム(実測値)とWindowsタブレットとしてはかなり重く、電車などで持って利用するのは厳しい値に入ってくる。
とはいえ、本機はWindowsタブレットとしては珍しく、ミドルレンジのUltrabookと同様に超低電圧版の第3世代Core i5(開発コード名:Ivy Bridge)を採用しており、Coreプロセッサー・ファミリーを搭載するタブレットとしては標準的な重さではある(日本エイサーの第3世代Core i5搭載Windows 8タブレット「ICONIA W700D」は約950グラム)。ひざに置いたり、テーブルでの作業に向くことからも、ノートPCと考える方がよい。
では、10.6型ワイドのノートPCとすれば重さはどうか。確かにタブレット単体の重量は914グラムだが、長文も打てるキーボードとしてType Coverを装着すれば1134グラム(すべて実測値)となるうえ、厚さも約20ミリとなり、一般的なUltrabookよりもやや厚くなってしまう。
昨今では、第4世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載し、タッチパネル付きで1キロを大きく下回るUltrabook(ソニーの「VAIO Pro 11」)もあるため、少し重く感じるところもある。しかし、タブレットスタイルとノートPCスタイルを簡単に切り替えられるコンバーチブルPCであること、そして「VaporMg」(特殊加工の軽量マグネシウム合金)やGorilla Glass 2による高い剛性、端末内蔵型のスタンド「Kickstand」、筆圧感知対応のペン入力機能の搭載を考えれば、多少重くなるのは仕方がないところだ。
インタフェースの種類や配置が変化
Surface ProとSurface RTのボディデザインはほぼ同じだ。ディスプレイ面に対して底面を絞り、手にすると手のひらがうまくひっかかるよう作り込まれたボディは健在だ。手触りをはじめとした、質感の高さも好感が持てる。
一方で、インタフェースの種類はSurface RTからやや変化がある。USBポートはUSB 3.0に対応し、映像出力もMini DisplayPort(Surface RTはMicro HDMI)を採用した。DisplayPortはHDMIやアナログRGBに比べ、外部出力における対応解像度が高いメリットはあるが(HDMIもver1.4から3840×2160ドットなどの超高解像度をサポートするが、フレームレートが30fps程度に落ちるほか、マシン側の制限で対応解像度がフルHDまでになる場合がほとんど)、周辺機器の普及率は高くない。そのためか、純正オプションとしてMini DisplayPortとHDMI、アナログRGBの変換アダプタを用意している(3980円)。サードパーティ製のアダプタを購入してもよいだろう。
配置もSurface RTとはやや異なる。USBポートを左側に配置するとともに、microSDカードスロットが右側面に実装された。Surface RTではKickstandの裏側に配置していたので、より使いやすくなった。
Surface Proではストレージ容量が128Gバイト以上あるので(Surface RTと比べて)容量を補うためにmicroSDカードを使うというより、カメラで撮影した写真のデータを取り込むために使うことが多いはずだ。
次回はSurface Proの特徴であるペン入力について見ていく。
連載:「Surface Pro」の“ここ”が気になる
- 第1回 Surface RTとどこが違う?
- 第2回 筆圧ペンは使いやすい?
- 第3回 性能はUltrabook並だがスタミナに不安あり?
- 第4回 Windowsストアアプリって、本当はいくつある?
- 第5回 Surface Proで「艦これ」がはかどるぞ
- 第6回 Surface Proって「誰得」マシン?
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「Surface RT」の国内発売に合わせて、日本向けモデルの特徴や気になるポイントを追っていく。第1回はボディ、特に背面に内蔵したスタンド「Kickstand」をチェックする。
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