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ニッポンの4軒に1軒はブロードバンド利用──インターネット白書2004

» 2004年06月29日 21時18分 公開
[ITmedia]

 インプレスは、インターネットの利用動向を調査・分析した「インターネット白書2004」を7月1日に発売すると発表した。

 この普及率調査によると、2004年2月の調査時点で日本のインターネット人口は6284万4000人。昨年の同時期調査と比較して639万人増で、新規のインターネット利用者数の伸びは鈍化している。世帯ベースでは、勤務先や学校なども含め何らかの形でインターネットに接続している世帯をみる「世帯浸透率」は78.1%、自宅の機器からの接続率をみる「世帯普及率」は52.1%。昨年の世帯普及率は48.8%なので、今回の調査で日本国内の世帯の半数がインターネットにつながったことになる。

 インターネット利用世帯におけるナローバンドとブロードバンドの割合は、51.9%と48.1%で、ブロードバンド接続世帯は、昨年比で136.5%の伸び。利用者ベースではナローバンドが2123万6600人、ブロードバンドが2214万5000人となり、世帯数ではナローバンド利用世帯が多いが、利用者数は今年初めてブロードバンドが過半数を超えたことになる。なお、インターネット非利用世帯を含めた国内全世帯におけるブロードバンド利用率は25.06%で、4軒に1軒はブロードバンド接続によるインターネット利用世帯。

 また、Webアンケートによる調査では、主な接続回線についてADSLが65.3%と圧倒的に多く、FTTHは昨年の4.7%から12.2%へと比率を伸ばし、CATVは昨年の15.6%から14.5%へと比率を下げた。契約しているADSL、ISP事業者ともトップはYahoo! BBで、ADSL事業者では昨年1位だったNTT東西を抜き1位となった。

 話題の多いP2Pだが、P2Pアプリの存在を知っている人は17.6%で、利用しているユーザーはさらにその中の18.8%に過ぎず、昨年より利用率も下がっている。

 またウィルス被害経験は昨年の24.9%から48.2%に急増。個人情報漏洩の被害経験は24.9%で4人に1人が漏洩被害に遭ったと回答している。企業内のセキュリティ被害も69.2%が「あったことがある」と答えており、被害の内容は、不正アクセス以外のウイルス感染(36.3%)、ワーム系悪質プログラム(28.1%)、不正アクセスによるウイルス感染(18.6%)など(複数回答)。

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