「使徒みたい」と話題、4本腕ロボ「HL-ZERO」はなぜあの見た目に? 万博で製作陣に聞いてきた(2/3 ページ)
「ロボットの社会的な居場所作りたい」 展示の意図
実は、天神氏が携わったロボットは他にも展示されている。HL-ZEROと同じくV-Sidoで制御する4脚ロボット「SR-02」だ。舞台装置や遊戯機械などの設計・製造を手掛ける三精テクノロジーズ(大阪市)が手掛けたもので、最大4人の搭乗を想定。万博ではロボットアームを装備した独自モデルを展示しており、取材時には脚を伸ばして立ち上がったり、ロボットアームを動かしたりするデモを披露した。
他にも、HL-ZEROと同様のニューマティックロボット「にゅーすけ」や6脚ロボット「ハルモニア・コンパス」、ガンダムシリーズに登場するモビルスーツの小型機をイメージした「BALGOI」を展示している。
ただしHL-ZEROを含め、いずれもエンターテインメントや観賞用の利用を除き、実用のめどがたっているものではない。各ロボットを監修したアスラテックの吉崎航氏は一連の開発や出展の意図について、天神氏とはまた違ったビジョンを示す。その狙いは、ロボットの将来像を先取りして提示する点にあるという。
「すでに“良い4脚ロボット”や“良い2脚ロボット”は売っているが、いまの技術がちょうどいいからああいった形になっているのであって、あれらが(ロボットの)最高到達点かといわれれば違う。もっと大きくしたり、脚が増えたり、毛むくじゃらになったりしていても当然いいはずで、『ならバルーン(を使ってみよう)』とか、見ておいた方が後々いいところもあるはず。いま(万博)がそういった展示にちょうどいいと考えた」(吉崎氏)
ロボットの将来的な可能性を来場者に伝える狙いもある。「ロボットにおいて、将来的にこういう発想があるんじゃないかというのを1000人に伝えて、何人かがエンジニアになる。何人かがユーザーになる。何人かが『そういうのもありじゃない?』と思う、みたいな状況を作ることで、ロボットの社会的な居場所を作りたい」(吉崎氏)
展示の会期は16日から28日までで、開館時間は午前9時から午後9時まで。観覧予約は不要。
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