PFNの国産フラグシップモデル「PLaMo 3.1 Prime」発表 オンプレでDeep Research対応 API無料プランも開始(1/2 ページ)

 Preferred Networks(以下、PFN)は10月27日、国内でフルスクラッチ開発するAIモデル「PLaMo」のフラグシップモデル「PLaMo 3.1 Prime」(以下、3.1 Prime)の提供を始めた。Web検索機能と、オンプレミス環境でも使える「Deep Research」機能を搭載し、企業の調査業務を支援するとしている。同モデルを試せる「PLaMo API」の無料プランの提供も開始した。

 Deep Researchは、調査テーマを入力すると、調査計画の立案から出典付きレポートの作成までを数分~数十分で自律的に実行するという。オンプレミスで社内文書の検索システムと連携させ、社内文書とWebの情報を組み合わせた調査や、社内文書に限った調査が可能としている。

Deep Researchの出力例|PFN

 3.1 Primeは、情報通信研究機構(NICT)との共同研究で得られた事前学習モデルをベースに開発。事後学習により、知らないことは「知らない」と答える事実性と、与えられたコンテキストを正しく読んで答える忠実性を高めたという。「AA Omniscience」など8つのハルシネーション関連ベンチマークで、前モデル「PLaMo 3.0 Prime」(以下、3.0 Prime)からスコアが平均約15%改善したと説明している。

 犯罪などの不適切な行為に関する質問には、回答を拒否していた3.0 Primeと異なり、質問の前提の誤りを説明するなどしてユーザーの適切な判断を助けるとしている。

 PFNは自社モデルと競合モデルに対して35種のベンチマークテストを実施し、9個の分野ごとの平均値を示した。非推論モード、推論モード共に安全性のスコアは中国Alibabaの「Qwen 3.8 27B」や米OpenAIの「gpt-oss-120B」、米Googleの「Gemma 4 31B」などを抑えて最も高かったものの、STEMやコーディング、Web検索を伴う回答などの性能は競合モデルを下回った。

競合モデルとのベンチマークスコア比較|PFN

 軽量モデルが文章の続きを予測し、本体モデルが検証することで推論を高速化する技術「投機的デコーディング」で、処理速度を3.0 Primeの1.7倍に高めたと説明。非推論モードでは回答品質の低下を抑えつつ出力トークン数を90%削減し、利用料を節約できるとする。

 3.1 Primeは「PLaMo Chat」やPLaMo API、オンプレミスで発表同日から提供。APIの「Freeプラン」は利用上限付きで無料。「Standardプラン」は100万トークン当たり入力60円、出力250円。PLaMo Chatでは11月30日まで、Deep Researchを1日2回まで無料で使えるキャンペーンを実施する。

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