JR東日本は3月10日、鉄道設備の故障の復旧にAIとドローンを活用すると発表した。運転再開までの時間を約30%短縮することを目指す。まずは山手線に導入し、その他の在来線や新幹線への展開も検討する。
パンタグラフを監視するカメラと、AIによる画像解析システムを4月から山手線に導入する。AIが撮影した画像をリアルタイムで解析することで、損傷エリアを従来よりも早く検知できるようになる。
秋ごろには、ドローンによる点検も試験的に始める。ドローンは遠隔操作でき、線路の沿線に設置したドックから損傷エリアに向かう。搭載したカメラで撮影した映像を従業員のタブレットやPCに転送し、点検に役立てる。無線通信環境でも安定して飛行でき、カメラは夜間にも対応するという。
同社のシミュレーションでは、AIによる画像解析とドローンを組み合わせることで、これまで約7時間かかっていた復旧時間を2時間ほど短縮できたとしている。
AIによる画像解析の検証は、JR東日本傘下のJR東日本スタートアップ(東京都港区)が実施するプロジェクトにおいて、AIスタートアップのコーピー(東京都千代田区)と共同で実施する。ドローンの検証では、デジタルツイン事業やドローン事業などを手掛けるCalTa(東京都港区)と協力する。
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