謎の生成AI「gpt2」登場で騒然 次世代のGPT? アルトマンCEOも言及
生成AIブームの火付け役となった「ChatGPT」を提供する米OpenAIは、2023年3月に高性能な大規模言語モデル(LLM)「GPT-4」を提供して以来、次の高性能モデルについて沈黙を守り続けている。そんな中、LLMを比較できるWebサービス上にOpenAIのものらしき謎の高性能なLLMが現れた。同社のサム・アルトマンCEOも言及しており、OpenAIが関連している可能性も少なくなさそうだ。
米カリフォルニア大学バークレー校の研究室が運営するプロジェクト「LMSYS Org」(The Large Model Systems Organization:大規模モデルシステム機関)で公開しているWebサービス「Chatbot Arena」の中に、「gpt2-chatbot」というモデルが突如現れ、4月29日深夜(日本時間、以下同様)から話題になり始めている。
記事執筆時点の30日午後5時現在、このモデルを指定して実行しようとするとRate Limit(使用回数の制限)の表示が出てしまい利用できないが、実際に利用したユーザーからはGPT-4や、米Anthropicの高性能LLM「Claude3 Opus」に勝るとも劣らないというような感想も出ている。
このモデルが何なのか、正式な提供予定があるのかなどは分かっていない。ただし、アルトマンCEOのX(旧Twitter)への書き込みが興味深い。「i do have a soft spot for gpt2」(gpt2にはすごく思い入れがあるんだ)と30日午前9時に投稿。しかもアルトマンCEOはXの有料機能で投稿を修正しており、修正前には「gpt2」の部分は「gpt-2」になっていたことが分かる。
「gpt-2」であれば、GPT-4以前のモデルである「GPT-2」(2019年2月)を指していると考えられる。しかしそれに今言及する意味、そしてわざわざ「gpt2」とハイフンを消す修正を行った状況などから、「gpt2はGPT-2ではなくGPT(Generative Pretrained Transformer)自体の次世代アーキテクチャを指しているのでは」と指摘する声もある。
一方で、gpt2-chatbotはLLM一覧の中ではGPT-4とGPT-3.5の間に位置しており、その中間的なスペックを持っているとも受け取れる。
いずれにせよ、詳細はOpenAIの正式発表を待つほかなさそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
京都府庁、職員7000人の事務効率化で「Copilotだけに頼らない」と決めた理由
-
2
AIで「月○○時間削減」それ本当? 浮いた時間はどこに消えたのか
-
3
「AIデータセンター」どこに作る? 工場跡地、廃校、洋上、宇宙――ユニークな立地戦略の狙いは
-
4
熊本地震「避難状況マップ」秘話 2日で開発も「こんなの使えない」と突き返され……
-
5
三菱電機が描く工作機械×AIの未来、人手不足や技能伝承の「切り札」となるか
-
6
「禁止」するだけでは防げない? パナソニックグループで約33万人分の個人情報が外部生成AIに
-
7
AI活用が進むほど、物理シミュレーションの重要性は高まる
-
8
「ダウンロードフォルダでAIを使わないで」――セキュリティ企業が注意喚起 エージェントが攻撃者の指示に従いマルウェアインストールの恐れ
-
9
FDEは「スーパーマンと思われがちだが……」 脱・人月モデルで期待大、AI時代の“花形職種”の実像は?
-
10
「AI開発、“外注”しても大丈夫?」──丸投げで失敗するケースも 絶対に「手放してはいけないもの」とは
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR