――さて箱の中味なんですが、段ボールをすごい折り曲げ方でうまく製品のサイズに合わせてますよね。あれは機械で組み立てるんですか?
森 いや、人間が組み立ててます。折り癖を付けるぐらいまでは機械でもできるんですが、それ以上は工場で人が組み立てるわけです。でも最近はああいう段ボールの梱包は、減らす方向になってまして、最近はデジタルカメラ系から「パルプモールド」を使うようになってます。
――ああ、こういうヤツですね。これも紙なんですか?
森 古紙100%ですね。緩衝性能という意味では段ボールより若干劣るんですが、段ボールは単価が高く、組み立て費がかかります。そう言う意味では、パルプモールドは環境にも優しいし、メリットが多いですね。段ボールと違って立体物なので、工場ではスペース効率がどうなのかなと思ったんですが、テーパーを付ける(底に行くほど狭くしぼり込む)ことでいくつも重ねられるので、体積的なデメリットもありませんでした。
――そう言えば新しいパッケージは、外箱も段ボールじゃないんですね。
亀井 昨年の夏秋ごろから、外箱も薄いものに変えていってます。買って帰って箱を開けたときに、最初にお客様の目に触れるのが段ボールというよりも、開けたときのワクワク感が出るようにということで、内側も綺麗な紙を使っています。
――四方には目立たないように薄い段ボールが入れてありますね。
森 これは上に積み上げたときの強度を増すために入れています。箱が平たくなって沢山積むとその分重くなりますし、厚紙だけでは保ちませんので。この段ボールも100%古紙です。再生紙だと若干強度が落ちるんですが、厚みで強度を調整しています。
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