「将来の目標あれば仕事も充実」 ベネッセ調査

仕事に対する充実感が高い人ほど「将来に目標を持って仕事している」「自分の考えを分かりやすく説明できる」と答えた人が多かった。

» 2006年06月30日 19時46分 公開
[ITmedia]

 仕事が充実していると感じている人には、将来の目標を持って仕事している人が多い――ベネッセコーポレーションが25〜35歳の男女を対象にした調査で、こんな結果が出た。

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 調査は今年1月、2500人を対象にネットで行い、仕事の充実度と就業形態、子ども時代の経験などとの関係を分析した。

 就業形態を「正社員」「非正規社員」「自営・自由業」の3タイプに分けて仕事の充実度を尋ねた結果、「仕事が楽しい」と感じている人の割合は正社員で最も低く、54.6%。非正規社員(62.9%)、自由・自営業(62.1%)は6割を超えた。

 正社員は「仕事量が多くて大変」と感じている人の割合が57.3%と他2形態より高いが、「仕事を通じて自分の能力が高まっている」とした人の割合も55.6%と他より高かった。「仕事にやりがいを感じる」と答えた人が最も多かったのは自営・自由業(58.3%)だった。

画像 仕事の充実感は、前の図の9項目から算出し、高・中・低に3等分した

 仕事の充実度別に、仕事に対する自己評価を聞いた結果、充実度が高い人ほど自信を持っていると分かった。特に「将来に目標を持って仕事している」「自分の考えを分かりやすく説明できる」の2項目で、充実度が高い人ほど自己評価が高かった。

 子ども時代の経験と仕事への自己評価を調べた結果では、自己評価の高い人には「親や学校の先生以外の大人と話したことがある」人が多い、という傾向があった。

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 同社は「子どもは多様な大人と接することで、新たな自分の適性や能力を発見したり、将来の目標となるモデルを見つける。子ども時代の体験から得た自分の態度・能力に関する自信が、成人してからの仕事生活のさまざまな場面に生かされ、充実感へとつながっていくのでは」と分析している。

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