モノのサイズをわかりやすく例える3分LifeHacking

プレゼンや商談などで効果的に情報を伝達するには、何よりも分かりやすさが必須である。今回は「モノのサイズ」を効果的に伝えたい場合の表現を考えてみよう。

» 2006年10月17日 10時22分 公開
[kizukiITmedia]

 ビジネスシーンでは、常に受け手を意識した「分かりやすさ」が必須である。プレゼンテーションの配布資料1つをとっても、分かりにくい抽象的な内容では伝えたいことを相手に効果的には伝えられないはずだ。

「コインやお札で長さを計る」はこちら

 例えば、「モノのサイズ」を分かりやすく伝えたい場合について考えてみよう。仮にあなたがメーカーの営業マンで、まだサンプルすらできあがっていない新製品を紹介するために得意先を訪問したとする。そこで先方から製品のサイズを尋ねられた際、どのように説明するだろうか。

 この時、手元の資料を見ながら「えー新製品のサイズはタテ10センチ、ヨコ15センチですね」と素直に寸法を答えているようでは、これは営業マン失格だ。相手はその新製品を見たことがなく、また手元にサンプルもないわけだから、相手がどれだけイメージしやすいかを考えなくてはならない。

 もし、その製品がおよそ10×15センチなのであれば「だいたいハガキと同じ大きさです」といった具合に、相手がすぐに想起できるモノに例えるのがベターなわけである。およそ5×10センチであれば「名刺大」、直径12センチの円盤なら「CDサイズ」と言えば、相手は頭の中でイメージしやすい。こうした「分かりやすい例え」ができるかどうかが、目に見えないところで差が付くポイントである。

相手がすぐにサイズを想起できるモノに例えることで、モノのサイズはグッと伝わりやすくなる

 特に「モノのサイズ」というのは、色のように個別に名前が付いているわけでもなく、写真があってもなかなかリアルに伝わりにくい。そのため、一般的に認知されているモノに例えるテクニックが必須になるわけだ。ソニーのハンディカムが「パスポートサイズ」として認知されているのが、分かりやすい成功事例だと言えるだろう。余談ながら、人によってサイズの解釈が違う「てのひらサイズ」といった表現を用いて、実際には大きいモノを小さく表現するのも、これまた1つのテクニックだと言えよう。

 以下に、サイズを例える際に用いられやすいアイテムを一覧にしてみた。中には厳密な共通寸法が定義されていないアイテムも含まれるが、世間一般でほぼ共通と認知されていると考えられる場合は注釈をつけた。ニュースリリースや新製品の売り込みはもちろん、社内の会議レベルであっても、こうした分かりやすい例えを会得しておくことは、長きに渡って個人のスキルとして役に立つ。ビジネスシーンでうまく活用してほしい。

本日のレシピ(角型、単位:ミリメートル)
アイテム名 ヨコ タテ 備考
miniSD 21.5 20 厚さ1.4ミリ
80円切手 26 22
SDカード 32 24 厚さ2.1ミリ
CFカード 42.8 36.4 厚さ5ミリ(TypeII)
マッチ箱 56 36 一般的なサイズ。厚さ9ミリ
MD 72 68 厚さ5ミリ
100円ライター 80 25 一般的なサイズ。厚さ11ミリ
クレジットカード 86 54 免許証、住基カードなども同じ
iPod nano(第2世代) 90 40 厚さ6.5ミリ
名刺 91 55 一般的なサイズ
携帯電話 100 47〜52 一般的な二つ折りタイプで閉じた時。厚さ20ミリ
オーディオカセットテープ 100.4 63.8 厚さ12ミリ
iPod(第5世代) 103.5 61.8 厚さ14ミリ(80Gバイト)
パスポート 125 88
写真(L版サイズ) 127 89
CDプラケース 142 125 厚さ10ミリ
官製ハガキ 148 100
文庫(A6) 148 105
千円札 150 76
五千円札 156 76
ビデオテープ(ベータ) 156 96 厚さ25ミリ
一万円札 160 76
新書 182 103 岩波新書、中公新書など
ビデオテープ(VHS) 188 104 厚さ25ミリ
A5用紙 210 148
B5用紙 257 182
A4用紙 297 210

本日のレシピ(丸型、単位:ミリメートル)
アイテム名 直径 備考
1円玉 20
100円玉 22.6
10円玉 23.5
500円玉 26.5
牛乳キャップ 35
缶コーヒーの底面 53 190ミリリットル缶、250ミリリットル缶など
350ミリリットル缶の底面 66 500ミリリットル缶など
シングルCD 80
CD 120

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ