Webページの上から下まで、画面全体のスクリーンキャプチャを一発で撮る場合に便利なソフトを2本ご紹介しよう。動的なページや会員制ページも簡単にキャプチャできるのだ。
Webページの画像をプレゼン資料や仕様書に貼り付ける際、スクリーンショットを撮る必要が生じる。この際、ニーズとして多いのが、Webページすべてを一発でキャプチャする機能だ。本来ならスクロールしなければ見えない部分までを、1枚の画像として保存してくれる機能である。
こうした機能を持つソフトはいくつもあるが、IEコンポーネントを用いて動作するタイプと、それとは反対にブラウザの一部として動作するタイプの2種類に分けられる。前者は「url2bmp」が有名だが、ブラウザを用いずにスクリーンショットを取得するため、動的なページが取得できないのが難だ。同じ理由で、パスワードが必要な会員制サイトに対応できないことも多い。
そんなわけで、今回は後者、ツールバータイプのキャプチャソフトを2本ご紹介しよう。
まずひとつは「キャプチャーイット! ツールバー」だ。このソフトはInternet Explorerのツールバーとして常駐するキャプチャソフトで、ツールバー上のボタンをワンクリックするだけでキャプチャ&自動保存が行える。「スクロールキャプチャ」ボタンをクリックすると、ウィンドウがスルスルッとスクロールを開始し、画面下までの画像を“1枚モノ”として保存する方式だ。
以下、動画で動作を確認してほしい。
このムービーをご利用いただくためにはFLASHプラグイン(バージョン8以上)が必要です。
さらにこの製品、保存先フォルダをワンクリックで開けるなど、細かい使い勝手のよさも魅力。IEのツールバーであるため他のブラウザでは利用できないが、シンプルにWebページのスクロールキャプチャを行いたい場合にはこの上なく便利なソフトだ。マウスのワンクリックで保存できるインタフェースは、初心者にも非常に分かりやすい。
一方、Firefox用には「Pearl Crescent Page Server Basic」がおすすめだ。こちらもツールバーに常駐する方式のエクステンションで、表示領域もしくはページ全体のキャプチャが手軽に行える。ショートカットキーの割り当ても行えるなど、こちらも無料とは思えないほど機能が充実している。ダウンロードページは英語だが、日本語にもきちんと対応している。
ちなみにFirefoxでは、もうひとつ「Screen grab!」という有名なエクステンションがあり、こちらはブラウザの外観も含めたスクリーンショットに対応しているのだが、本稿執筆時点ではまだFirefox 2.0には対応しておらず、Firefox 1.5までの対応となる。早期の対応を望みたいところだ。
製品名 | 対応ブラウザ | 配布元 |
---|---|---|
キャプチャーイット! ツールバー | Internet Explorer | クラフテック |
Pearl Crescent Page Server Basic | Firefox | Pearl Crescent, LLC |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.