オンラインアルバムの「Flickr」。写真をアップロードする、他の人の写真を閲覧するほかに、外部のツールを使ってこんなこともできる。
オンラインアルバムの米Flickrが人気だ。自分で撮った写真をアップロードして管理したり、多くのユーザーがアップした写真を閲覧している人は多いだろう。それだけでなく、豊富なFlickr関連の外部サービスを使えば、画像を加工したり、名刺を作ったり、ゲームをしたりなどさらに楽しむこともできる。FlickrAPIを公開していたり、写真のライセンスとしてクリエイティブ・コモンズを選択できたりなど、外部のサービスを作りやすい環境のせいか、外部サービスの数は多い。
写真を加工するものや管理を楽にするものなど、Flickrを使ったツールを紹介していこう。
自分がFlickrにアップロードした写真から名刺を作成できる「moo」は日本でもブロガーを中心に知名度が高い。サイズは一般的な名刺より小さく、28×70ミリメートルだ。一度に100枚の名刺を作成できて価格は19.99ドル、送料は全世界共通の4.99ドルで合計24.98ドルだ。写真は100枚別々でも、同じものでも大丈夫。名前や連絡先には日本語も利用できる。
街のポスターなどで、遠くから見ると普通の絵や写真に見えるのに、近くから見るとモザイクのように無数の小さな写真から構成されているものを見たことがないだろうか。「mosaickr」を使えば、自分がFlickrにアップロードした好きな写真を"モザイク化"できる。低解像度のモザイク画像は無料で作成可能で、高解像度のものは0.99ユーロ必要だ。
まず自分がアップロードした写真、またはFlickr全体のうちでクリエイティブ・コモンズでライセンスされている写真の中から、モザイク化したい好きな写真を選ぶ。その後、モザイクを構成する小さな写真を選ぶのだが、mosaickrはこれに200枚から400枚の写真を使うことを推奨している。「そんなに多くの写真をアップロードしていない」という場合でも心配は無用だ。「Everybody's」というタブを選択し、「ランダムに100枚追加する(add random 100)」というボタンを選択する。Flickr内のクリエイティブ・コモンズでライセンスされた写真からランダムに100枚選んでくれるので、300枚程度になるまで写真を追加すればよい。その後、モザイク化は5分程度で完了し、登録したメールアドレスにお知らせを送ってくれる。
Flickrにアップロードした写真にちょっとした変更を加えたい場合は、「DUMPR」を試してみよう。写真を球面に写したような加工や、写真が絵画のように額に入っていて、それを眺めている人物の後ろ姿と組み合わせた"美術館の展示風"など、8種類の加工が可能だ。
Flickrでの画像管理をさらに便利にするツールとして「smartsetr」がある。これは、Flickr内で「Sets」と呼ばれる写真のグループを簡単に作成・管理できるツールだ。
例えば、smartsetrで特定のタグを付けたタグは特定のグループに入れるという指定をするとしよう。そのタグを付けた写真をアップロードしてsmartsetrを更新すると、写真は自動的に特定のグループに入る。逆にそのタグを外してsmartsetrを更新すると、グループから外れる。
「jUploadr 」は、PC上で動く無料のソフトウェアで、Windows、Linux、Mac OS Xに対応している。公式ツールはWindows XP/2000/ME/98またはMac OS X 10.3以上に対応しているが、jUploadrはLinuxにも対応している。
最後に、Flickrの写真を使ったちょっとしたゲームを紹介しよう。「memry」は、「神経衰弱」をFlickr内の写真を使って遊べるゲームだ。開始時に好きなタグを入力すると、Flickr全体からそのタグがついた写真を使ってスタートする。2枚ずつ入ったカードが16枚(4行×4段)または36枚(6行×6段)裏返しに並んでいるので、マウスで選択して表側を見る。
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