第3回 待ち時間をなくすための軽快アプリケーション“PCで仕事”を速くする(2/2 ページ)

» 2007年02月14日 10時59分 公開
[斎藤健二,ITmedia]
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Windowsに元々含まれる、軽快アプリケーション

 メールにWordファイルが添付されていると、「Wordか……」と落胆する(だけでなく、見るのを後回しにする)記者や編集者がIT業界には多い。Wordを起動することを考えると、その重さに辟易するというわけだが、実は対処法もある。

 Windows XPのProgram Files\Windows NT\Accessories内にある、「wordpad.exe」を使えば、文字中心のWordファイルなら開ける可能性が高い。しかも、起動は超高速である。文字ベースなら編集も可能だ。

 年々高機能化するWindows Media Playerも、実は軽快に動作するバージョンが残っている。Windows XPのProgram Files\Windows Media Player内にある、「mplayer2.exe」は、バージョン6.4のWindows Media Playerだ。コーデックさえインストールされていれば、普通のMPEGやAVIはもちろん、DivX動画などもほぼ再生できる。

 最新のMedia Playerとは違い、著作権保護(DRM)の種類によっては対応できていない(つまり再生できない)ものもある。またジュークボックス機能や音楽CDリッピング機能がないなど、動画再生の単機能アプリケーションだが、それが逆に軽快。「とにかくこの動画をちょっと再生したいだけ」というときには重宝する。

旧Media Player。Vistaからは消えている

SendTo、Editメニューに登録

 こうした“軽い”アプリケーションの使いこなし方として、導入法を2つ紹介したい。というのも、軽いアプリケーションは機能が制限されていることが多く、高機能版と簡単に使い分けられるようにしたいからだ。

 つまり、「DOC」ファイルを開くときに、「Word」で開くのか「Wordpad」で開くのかを簡単に使い分けたい。

 1つは「SendTo」フォルダにショートカットを入れておくこと。すると、ファイルを右クリックして現れる「送る」の先にアプリケーションが表示され、ファイルを簡単に開くことができる。「SendTo」フォルダは、「Documents and Settings\ユーザー名\sendto」にある。

 2つめは、コンテキストメニューのショートカットに登録するやり方だ。ファイルを右クリックすると現れるメニューには、「開く(O)」のほかに「編集(E)」というメニューが存在する。この「編集(E)」を重いアプリケーションに割り当ててしまえばいい。Wordを例に取ると、ダブルクリックすると「Wordpad」が起動し、「編集」を選ぶと「Word」が起動するよう設定するのだ。

 やり方を手順を追って説明しよう。まずマイコンピュータを開いて、「ツール」−「フォルダオプション」を開き、「ファイルの種類」タブを選択する。設定した拡張子(テキストならTXT、WordファイルならDOCなど)を選び、「詳細設定」ボタンを押す。ここで変更したいアクション項目──「開く」「編集」などを選択して「編集」ボタンを押す。そして、「アクションを実行するアプリケーション」を選ぶだけだ。

 先のWordの例でいうと、「開く」を「Wordpad.exe」に設定すれば、ダブルクリックしたときにはWordpadでファイルを高速に閲覧でき、編集したいときは右クリックして[E]でWordが起動するようになる。

「アクション」一覧にもし「編集」がない場合、新規で作成してもいい
下部のパラメータを設定するとさまざまな動作が可能になるが、ひとまずは使いたいアプリケーションを「参照」から選択するだけでもいい
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