計算ツールといえば、Windows標準の電卓(2月28日の記事参照)のほか、GoogleやYahoo!JAPANといった検索エンジンを使っている人も少なくない。簡単に機能を比較してみよう。
機能 | 検索エンジン | 参考 | |
---|---|---|---|
Yahoo!JAPAN | Windows標準の電卓 | ||
四則計算 | ○ | ○ | ○ |
指数計算 | ○ | ○ | △ |
平方根 | ○ | × | △ |
立方根 | ○ | × | △ |
円周率 | 小数点以下7桁まで | × | 小数点以下31桁まで |
進数変換 | ○ | × | ○ |
為替 | ○ | ○ | × |
四則計算は計算式を直接検索フィールドに入力しよう。Google、Yahoo!JAPANともに全角文字でも受け付けてくれるのはありがたい。また、計算の優先順位も掛け算と割り算を優先してくれる。例えば「1+2+3*4=」であれば、Windows標準の電卓の場合、「1+2+3」の計算を優先するため答えが「24」になったが、Google、Yahoo!JAPANはともに「3*4」を優先するため、答えは「15」になる。ちなみにWindows標準の電卓で「3*4」を優先するには「1+2+(3*4)=」と半角括弧でくくる必要がある
指数計算は、「^(チルダ)」を使う。例えば2の2乗であれば「2^2」だ。「[数字]!」で階乗計算もできる。「5!」と入力すると「1*2*3*4*5」を計算し、「120」と表示するわけだ。指数計算をWindows標準の電卓で行うには「表示」−「関数電卓」を選ぼう。2の2乗は「2」を入力し「x^2」を押せばOKだ。「x^y」ボタンを利用すればn乗の計算もできる。
ルート計算はGoogleが「ルート[数字]」だけで計算してくるので便利。虚数にも対応しており、「ルート-4」と入力すれば、「2i」と答えてくれる。立方根の場合は「cube root」を数字の前に入力しよう。Windows標準の電卓の場合はちょっと複雑。関数電卓表示にして数字を入力し、「Inv」のチェックボタンにチェックを入れて[x^2]ボタンを押そう。ちなみに「Inv」にチェックした後で、[x^3]ボタンを押せば立方根、[tan]ボタンを押せばアークタンジェントも分かる。
円周率は、Googleが小数点以下7桁、Windows標準の電卓が同じく31桁まで表示する。なお、Googleでは「パイ」「π」「円周率」と入力すれば回答を表示する。Googleで検索すると定数を表示するキーワードをいくつか掲載しよう。
検索キーワード | 回答 | 備考 |
---|---|---|
円周率 | 3.14159265 | パイ、π、PI |
e | 2.71828183 | ネイピア数、自然対数の底 |
重力加速度 | 9.80665メートル毎秒毎秒 | G |
光速 | 秒速299792458メートル | c、speed of light |
音速 | 秒速340.29メートル | speed of sound |
AU(Astronomical Unit) | 149598000キロメートル | 天文単位 |
Googleではこのほか、「〜を〜に(で)」というフレーズで検索しても計算してくれる。例えば、10進数を16進数などに変換する場合だが、「100を16進数に」と入力すると「0x64」と表示する。頭の2桁の「0x」はその後に続く数字が16進数であることを示す。同様に2進数であれば「0b1100100」、8進数は「0o144」となる。
「〜を〜に(で)」というフレーズでの検索は応用範囲が広い。進数変換以外にも、「大さじ1をccで」「45キログラム*42.195キロメートルをキロカロリーで」のほか、「1000円を米ドルに」という為替変換も可能だ。ちなみに為替に関してはYahoo!JAPANでも対応している。
Googleの計算機能では、「answer to life the universe and everything(人生、宇宙、すべての答え)」までも分かる。ぜひ利用してみてほしい。
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