1万円札は横幅が16センチだが、16センチと言われてもピンとこない。そこで、これを10センチにしてみる。“彼”のほくろに注目しよう。
今回はハックというよりはトリビアっぽいが、手持ちの紙幣で適当な長さを計測する。実は以前にBiz.IDでも「コインやお札で長さを計る」方法を紹介されているが、今回は10センチを計る方法に焦点を当てたい。
1万円札は横幅が16センチだが、16センチと言われてもピンとこない。そこで、これを10センチにしてみる。福沢諭吉をよく観察してみよう。彼の額にほくろがある。このほくろに合わせて紙幣を折りたたむだけで、紙幣の長さはほぼ10センチになるのだ。とても覚えやすいので試してみて欲しい。
1000円札の場合は少し分かりにくいが、裏面にある赤い「発券局長」印の右端で折ると、ちょうど10センチになる。
また、1000円札は長辺の幅が15センチなので、2枚つなげると30センチということも知っておくと便利だ(?)。 お年玉などでポチ袋に入れる場合、1000円札を三つ折りしたいときには、まず裏面の発券局長印がちょうど隠れるように折り、反対側の端を折り目の奥まで押し込むようにして折りたたむと、ほぼ完璧な三つ折りができる。
ついでに、1万円札の横幅は16センチ。1000円札は15センチ。重ねると、その差がちょうど1センチ。というのも簡単なので覚えておくとよいだろう。
この方法は、財布に紙幣が入っていることが前提だ。筆者の場合、財布に福沢氏がいないことも珍しくない。しかしいざというときに利用するには、常に財布に忍ばせておく“余裕”が必要だ。正直なところ、これが本当に役に立ったことは今のところない。せいぜい飲み屋での話題作りだ。
だが突然飲み会に誘われたときや、2次会が遅くなってタクシーを利用しなくてはならない場合など、いざというときには、10センチを計る以外の用途で福沢氏に助けられることも多い。社会人としては、財布の中に10センチを計る定規にもなる1万円札を常備しておくことをぜひとおオススメしたい。
さらに言うなら、現在流通している1万円札で100万円を束にすると厚みが1センチ――ということだが、残念ながら、検証・実用には至っていない。この場合は、財布に入れて常時持ち歩くには少しかさ張るのと、ある意味、利便性以上の危険が伴うという問題点もある。現実を考えると若干問題だろう。
ちなみに、そろそろ締め切りも近づいている年賀状だが、官製(と現在は言わないのかもしれないが)ハガキの短辺もちょうど10センチ。これも覚えておくといいだろう。
お札 | 10センチにするには |
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1000円札 | 裏面にある赤い「発券局長」印の右端で折る |
1万円札 | 福沢諭吉をの額にほくろに合わせて折る |
1974年、香川県生まれ。図画工作と理科が得意な小学生を20年続けて今に至る。TVチャンピオン「全国文房具通選手権」で3連覇中の文具王。現在は文具メーカーに勤務、文房具の企画開発を行っている。2006年「究極の文房具カタログ」上梓。文具サイト「TOWER-STATIONERY」を主催。
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