提案書や企画書、そして転職時の面接。物語形式で語ることが強い効果を持つことが知られ始めています。そして、各種の物語には普遍的な構造があります。
本であれ映画であれ、およそ「物語」という形式には普遍的な構造がある──。たしかにそうだと、この話を初めて読んだときにはびっくりしました。
「物語」の形式はさまざまに応用可能です。
例えば提案書や企画書。数字を並べるだけでなく、この提案にいたる物語を添える。あるいはその提案がもたらすメリットを物語によってイメージしてもらう。マーケティングのテクニックとしても使われはじめています。
あるいは転職面接。「自分は人を巻き込む力があります」と言うよりは、実際に人を巻き込んで何かを達成したときの話をエピソードとして語った方が、臨場感があります。
しゃくし定規に「現状」−「きっかけ」……というように物語を組み立てるのが良いとも思いませんが、当てずっぽうに物語を書いても良い物語になるとは限りません。このリストは典型的な(そしてかなり充実した)「型」です。「型」を分かった上で崩すのと、ただ意識しないのは違います。この「型」から必要に応じて削っていって作った物語は、ただ書いてみた物語よりは良くできているはずです。
本文中、*ListFreak(リストフリーク)というサイトに触れている部分があります。*ListFreakは2005年11月に開設したリスト収集・共有・活用サイトです。
*ListFreak - 世の中の知恵やコツを「リスト」で共有するサイト
株式会社アーキット代表、グロービス経営大学院客員准教授。「個が立つ社会」をキーワードに、個人の意志決定力を強化する研修・教育事業に注力している。起-動線など複数のサイトを運営。ネットメディアへの寄稿も多い。外資系コンサルティング企業時代にシリコンバレー勤務を経験。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.