部下をほめるとき、しかるとき、どんなことに注意していますか。心に留めておきたい10則+5則。
※『ほめニケーション能力磨くには』(日経プラスワン 2005年10月1日)より。話し方研究所会長 福田健氏の話から作成
※『話す技術 書く技術』(『週刊ダイヤモンド』2006年05月13日 号 p41)より。話し方研究所会長 福田健氏の話から作成
「ほめる10則」では、「相手の欠点をほめる」という項目が気に入りました。読み手に考えさせる効果の高い一言ですね。実際、いろいろと考えてしまいました。例えば遅刻魔に「遅刻するなんてえらい!」とほめ殺せということか? もちろんそうではないはず。
欠点も、長所が行き過ぎた結果と考えてみれば、そこにほめる余地を見いだせます。遅刻しがちなのは目の前のことに「集中」し過ぎるから、仕事が遅いのは「丁寧」過ぎるから、などなど。しかるにしても、そこまで考えてしかることができれば、長所まで矯めてしまわずにすみそうです。
「しかる5則」でハッとさせられるのは、「詫びる気持ちでしかる」。例えば上司として部下を、「詫びる気持ちでしかる」。これはどういうことでしょうか。
会社の上下関係は、社会的に与えられた一時的な役割分担にすぎない。しかるに至った原因の一部は、自分が上司の役をうまくこなせなかった点にもある。そう考えれば、自然と「詫びる気持ち」でしかれるのかもしれません。
子どもも、天からの授かりものという言い方をします。親という役割を与えられたと考え、謙虚にしかりたいと思います……。
ほめ方、しかり方は自分のスタイルに合ったやり方がありますので、このリストはどんどん自分なりに修正して用いてください。
本文中、*ListFreak(リストフリーク)というサイトに触れている部分があります。*ListFreakは2005年11月に開設したリスト収集・共有・活用サイトです。
*ListFreak - 世の中の知恵やコツを「リスト」で共有するサイト
株式会社アーキット代表、グロービス経営大学院客員准教授。「個が立つ社会」をキーワードに、個人の意志決定力を強化する研修・教育事業に注力している。起-動線など複数のサイトを運営。ネットメディアへの寄稿も多い。外資系コンサルティング企業時代にシリコンバレー勤務を経験。
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