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» 2008年04月16日 10時22分 公開

第3回 本当に何かを“止めたい”なら苦痛を使う先延ばし撃退Part2(1/2 ページ)

やらなきゃいけないことは“快”と結びつける。そして、決して苦痛にならないよう“ちゃんとやってはいけない”ことを、前回まで解説しました。今回は逆に、止めたいことをしっかり止める方法を紹介します(食事中の閲覧はご遠慮ください)。

[平本相武(構成:房野麻子),ITmedia]

平本 例えば、何か本気でやめたいと思っていることはありませんか? タバコ、お酒、なんでもいいですが。

房野 仕事が忙しいときにもお酒を飲む、というのはやめたいと思ってますが……。

 本気でやめたいとは思ってないんですね。それではだめなんです。本気でやめたいと思うなら、こんな方法がありますよ。

 かなり体格のいい人が、食べ過ぎで太って困っています。お菓子を減らしたいという。そこで、具体的に何をやめたいですか? と聞くと、ポテトチップスをやめたいといいます。本当にやめていいですか? と聞くと、本当にやめたいと言う。そこでどうするかというと、ポテトチップスをできるだけ苦痛の体験と結びつけるんです。

 苦痛が何かと聞くと、その人にとってはゴキブリでした。目をつぶってポテトチップスを触った感じが、乾いてカリカリになって、1週間たったゴキブリだと思うんです。パリパリいうのは、ゴキブリがパリパリになっていると。すると彼が、「実はパリパリと感じるよりも、歯でかんだときにニュッと内臓が出てくるという方が嫌だ。苦痛としてはそのほうが強い」と言うんです。

 そこで、ポテトチップスをちょっと水でぬらして、口に入れてかむ。そのときに、そのチップスの真ん中あたりから白い液が口の中に落ちてくる、ということを、ありありと想像しながら食べるんです。すると、今までは「食べたいけどやめなきゃ、食べたいけどやめなきゃ」となってたのが、口にポテトチップスを入れられるだけでも、オエッと気持ち悪くなっちゃうんです。

 同じような方法でコーヒーをやめた人もいます。コーヒーが、ゴキブリのふんでだしを取ったもので、ちょっと油が浮いていて……とやると、飲めなくなりましたね。本気でやめたい場合は、そうやって苦痛と結び付けます。

 例えば、この食べ物をやめたらダイエットにいい、というのであれば、コンビニに行って、その食べ物をよく見ながら、嫌なことを考えます。気持ち悪いことをありありとイメージしながら、吐き気がして、生理的に避けたくなるまで見てほしいですね。大抵の人は、パッと目に入ったときに、食べたい! と思いながら、ダメダメ、見ちゃダメってなるんですね。そうすると、一晩中ずーっと、食べたい食べたいと思うわけです。

やりたいことと快を結びつける方法

 以前の「先延ばし」でも紹介しましたが、やりたいことと快と結びつける方法としては、男性の場合、例えば英会話テープを聞いているときだけアダルトサイトを見る、とかがあります。

房野 アダルトサイトの方に集中しちゃいませんか?(笑)

 ちゃんとやらなくていいんだから、それでいいんですよ。アダルトサイトを見るときは、常に英語が流れている状態にする。逆に、英語を聞いていないときは、アダルトサイトを見られないようにします。そうすると、英語を聞いただけで、いい気分になってくるんです。よく、本屋さんに行ったり、本のにおいをかいだりしただけで落ち着くという人がいますよね。でも、本のにおいと落ち着くことは、本当は関係ないんです。「本を読んで落ちついたな」という感情とにおいが勝手に結びついているんですね。だから、アダルトサイトでもなんでもいいんです。好きな人でも家族でも、音楽でもいいですね。

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