座禅やセラピーでも「プチうつ」が治らないときは?Biz.ID Weekly Top10

先週は酒席のマナーほか、4月の総務特集「ビジネスマナー」から3記事がトップ10に入った。続く5月の同特集は「うつ」がテーマだ。「アートセラピー」など各種セラピーで、一時的なプチうつ状態がよくならないときの対処法は?

» 2008年05月13日 15時39分 公開
[豊島美幸,ITmedia]

 先週のトップ10では酒席のマナーほか、4月の総務特集「ビジネスマナー」から3記事がランクイン。新しい人間関係を築く上で、マナーへの関心の高さが垣間見えた。

 続く5月の同特集では「うつ」をフィーチャーしている。これに伴い特集担当である筆者は、うつ本人や本人に近い場所にいるさまざまな人たちにお話しを伺ったり、関連本を読みあさる日々だ。その中から京都は高台寺の岡林院・月真院の寺前浄因住職の話を紹介しよう。

うつは病。座禅やセラピーでダメなら専門医へ

 住職は「座禅でうつが軽減される人もいる。そういう人は座禅を続けてください」と話す。しかし自らも半年間うつに苦しんだり、周囲のお坊さんがうつ自殺を図るのを目の当たりにしてきた実経験から、続いて以下のようにアドバイスする。

 「座禅を続けても軽減されないときは、すぐに座禅をやめてください。自分の判断で続けていると悪化します。座禅に限らず何かのセラピーを試しても改善されない場合は、すぐやめてください。そして必ず専門医に相談すること。専門医のもとで治療していけば治ります」

 さらに治療中についての心構えを、「自分がいないと職場の仕事が回らないという気持ちを捨てて、『自分がいなくても仕事なんて回る』くらいの“適当な気持ち”で臨んでほしい」と話した。

 ちなみに治療中だった当初、住職は「寺にこもるな」という専門医の指示どおり、寺にこもって「悟りすぎないよう」心がけたそうだ。悟ると心が余計に追い詰められるからだ。こもりそうになっては鴨川の川べりを散歩しに出かけ、半年間かけて治したという。

 住職は「うつは立派な病気。自分で治そうとしないで専門医に任せるのが一番だ」と念を押していた。「プチうつ」でも無理にセラピーで治そうとせず、勇気を出して専門医の元へ。

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