インタビュー
» 2008年05月26日 12時30分 公開

ひとりで作るネットサービス:【番外編】学生時代の開発チーム3人が再集結――撮った画像がスライドショーになる「Smillie!」 (3/3)

[田口元,ITmedia]
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恩師の退官パーティーで初披露したSmillie!、手ごたえを得る

 退職前に結婚式を挙げた閑歳さん。冒頭で紹介したように、そのときすでにSmillie!のアイデアはあったが、結婚式当日もそれ以降もしばらく、このサービスが使われることはなかった。日の目を見たのは2008年4月、「SFC★MODE」を作るきっかけをくれた教授の退官パーティーだった。退社前の休暇を旅行先のペルーで過ごしていた閑歳さんはふと思いつく。「そうだ、あのサービスを退官パーティーで使ってみよう」

 「そう思いついて日本に帰ったら、笠谷さんから“まさかのマイミク申請”が届いていました……。もう10年以上つきあいがあるのに今さら……。びっくりしました」。とはいえ、申請承認の返信メールに絡めて退官パーティーのことを相談し、無事に笠谷さんをプログラマーとして引き込むことができた。寺島さんもデザイナーとして協力してくれることになった。

Smillie!のトップページ
Smillie!の管理画面(左)と、編集部が作ったスライドショー(右)(右の写真はクリックすると拡大画像を表示)

 作り始めてみたら1週間ぐらいでSmillie!は完成した。このサービスは、ケータイで写した写真をメールで投稿すると、即座にSmille!のサーバにアップされ、スライドショーとして再生できるサービスだ。退官パーティーでは、みんなが写真を投稿できるメールアドレスを配った。

 退官パーティーでは会場に設置されたプロジェクターに次々写真が流れていった。参加者が携帯からメールで投稿した写真がリアルタイムで映されるため、大いに盛り上がった。参加者全員が、その場で一緒に写真のスライドショーを楽しめたのである。イベント後に参加者から問合せが相次いだ。「うちのイベントでも使っていい?」。手ごたえを感じた3人は2008年5月に一般公開に踏み切った。

 Smillie!はRuby On Railsで開発しており、ソースはすべて公開されている。これは閑歳さんの希望だった。「笠谷さんと一緒に仕事をしているときに、彼のソースを見てプログラミングを勉強しました。サンプルコードはどこにでもありますが、やっぱり実際に動いているサービスのソースが見れた方がいいと思うのです」。ソースを見て、自分でもネットサービスを作る人が増えてくれるといい、と閑歳さんは言う。

 今後の展望は? 取材の最後、3人に聞いた。「そうですね、とりあえず気軽にネットサービスを作っていくつか公開したいですね。将来的にはビジネス化も考えたいところですが、今は仕事とは切り離して考えています。気軽に、でいいのではないでしょうか」。3人は明るい顔でそう教えてくれた。


3人が持ち歩いているもの。上段が笠谷さんのMacBook AirとiPod touch(左)と、最近開発したという「PocketGuitar」で演奏中の写真(右)。ギターネックに見立てたiPod touch上の弦を弾くと、ギターの音が鳴る。下段が閑歳さんのPCと「SoftBank 920SH」(左)と、寺島さんの「au WIN31T」

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