インフォテリアオンラインは、Webブラウザで使えるオンライン付せん共有サービス「lino(リノ)」の新バージョンを公開した。グループを作って付せんとキャンバスを共有できるようになったほか、新着付せんの自動表示や中国語表示などにも対応した。
インフォテリア・オンラインは7月31日、オンライン付せんサービス「lino(リノ)」の新バージョンを公開した。新バージョンでの強化点は、公開するメンバーを選んで付せんとキャンバスを共有できるようになったこと。また新着付せんの自動表示にも対応した。
lino(リノ)は、Webブラウザで使えるオンライン付せんサービス。Webサイトからユーザー登録すれば無料で利用できる。対応ブラウザはFirefox 2/3、Safari 3、Internet Explorer 6/7。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル、ウィルコムなどの携帯電話でも利用できるが、iPhoneには未対応。
ユーザーは「キャンパス」と呼ばれるワークスペースに付せんを張り付けて、付せんを備忘録として使ったり、ほかのユーザーと共有したりできる。タグや日付情報を利用した付せんの検索や、YouTubeやzoomeなどの動画共有サイトにアップロードされた動画の張り付けにも対応している。
新バージョンの「lino '08 natsu」では、グループを作って付せんとキャンバスを共有できるようになった。これまでは、キャンバスをほかのユーザーに公開する場合、「友達リスト」の友達全員か、ユーザー全体に公開するかを選べるだけだったが、新バージョンでは公開するユーザーを任意に設定できる「グループ機能」を搭載した。
グループへの参加方法は、グループ作成者(管理者)がメールアドレスかユーザー名で招待したいユーザーを選ぶ方法と、グループ参加申請をしたユーザーを管理者が承認する方法の2種類から選べる。グループへの参加申請は「グループページ」から行う。グループページ自体は誰でも閲覧できるが、そのグループが管理するキャンバスは、グループ参加者でなければ閲覧できない仕組みだ。
グループが管理するキャンバスは、参加者であればだれでも編集が可能だ。ほかのユーザーが張った付せんでも、編集、移動、はがすといった操作ができるため「部署内でのブレインストーミングやグループディスカッションといったコミュニケーションに適している」(甲斐淳仁サービスデザインマネージャー)。
新着付せんの自動表示機能も搭載した。これまでにも、新着付せんをメールで通知する機能はあったが、新バージョンでは付せんが張られるたびに、キャンバス上部にメッセージがポップアップする。新着付せんを表示するのにブラウザの更新ボタンを押す必要がないため、付せんでチャットをするようなイメージで使うことができるという。
このほか、Internet Explorer 6でも利用できるようになり、中国語にも対応した。以前からの課題としていた付せんテキストの全文検索や、テキストファイルなどのインポートに関しては「プライオリティは高くはないが、今後対応の可能性はある」(甲斐氏)とした。
「キャンバスに“張る”というアクションは、ゼロベースからイマジネーションをふくらませるのに効果的」(藤縄智春社長)。同社が提供するオンライン表計算ソフト「Onsheet」などのビジネスアプリケーションとの連携も視野に入れ、今後も引き続きアップデートを行っていくという。
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