Officeファイルのバージョン保護も、復元ソフト「Undelete 2009」の日本語版

相栄電器は8月19日、米国のDiskeeperが開発したデータ復元ソフト「Undelete 2009」シリーズの日本語版を発売する。

» 2008年08月11日 21時51分 公開
[豊島美幸,ITmedia]

 相栄電器は8月19日、データ復元ソフト「Undelete 2009」シリーズの日本語版を発売する。まずは「Undelete 2009 Professional」「Undelete 2009 Home」の3種類をダウンロード提供。10月3日には「Undelete 2009 Server」「Undelete 2009 Professional」のパッケージ版も発売する。オープンプライスで、最も安価なパッケージ版の実売価格は9923円。ダウンロード版の価格は未定だが8000円程度から。Windows 2000/XP/Vista、Windows Server 2003/2008に対応する。

「Undelete 2009 Professional」(左)、「Undelete 2009 Server」(右)

 Undeleteは、Windows標準のデフラグツールの元になった米国の空きスペース分析ツール「Diskeeper」の開発で知られているDiskeeperが開発した。日本での販売は2004年に発売した「Undelete 4.0」以来となる。日本語版のほか、英語版と仏語版も用意する。

「ゴミ箱」が取り込まない削除データも保護

 Undelete 2009をインストールすると、デスクトップ上で「ゴミ箱」の代わりに「復元箱」というアイコンが出現する。通常、メールソフトなどアプリケーション内でデータを削除すると、デスクトップ上のゴミ箱を経由せず削除する。復元箱は、こうした削除データまで取り込む。取り込むのはこのほか、社内LANの共有データ、コマンドプロンプトで削除したデータ、上書きにより自動削除されたデータなどがある。

 HDDの空き容量を圧迫しないための機能も新しく付けた。空き容量に対し、復元箱のデータ量が占める上限を設定できる。

 これにより、その時々の空容量に比例し、復元箱の空き容量が自動的に増減する。復元箱に入りきらなくなったデータは、古いものから自動消去する仕組みだ。

上書きファイルを無制限に復元、「消去済」機密データは消去

 また、Office 2003や2007などのWord、Excel、PowerPointファイルについても、上書き前の保存データを保存したバージョンごとに復元できるようにした。復元したいデータ数や期限に制限を設けるとも可能だ。

 さらに、「セキュアデリート」「空きスペースワイパー」という新機能も付けた。セキュアデリートを利用すれば、復元箱から消去したものの、まだ空き容量に残っている消去済みの機密データを米国の国防総省と国家安全保障局が開発した消去方式で消去する。さらに空きスペースワイパーを使えば、空き容量のデータを一括消去できる。

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