「気に入った表紙のノートを買う」ならカバーは不要だ。重くなるし、かさばりもする。だが、カバーでノートが使いやすくなるとしたら話は別。実はこの秋、機能性を売りにしたカバーノートが相次いでいるのだ。
「ノートにカバー付けるなんて信じられない」――と言ったのはBusiness Media 誠のY編集長。というのも「気に入った表紙のノートを買う」からだ。確かに気に入った表紙であれば、特にカバーを付けなくてもいいだろう。カバーの分だけ重くなるし、かさばってくる。
とはいえ、カバーを付けることでノートが使いやすくなるとしたら話は別。実はこの秋、機能性を売りにしたカバーノートが相次いで発表されているのだ。
「ノートのカバーには高級タイプと機能性タイプの2種類があるんです」というのは、2冊のノートをまとめられるカバーノート「SYSTEMIC(システミック)」を発表したコクヨだ。Y編集長が指しているカバーが、書籍などのブックカバーと同じ高級タイプのノートカバーだとすると、システミックは機能性を重視したタイプ――というわけである。
コクヨのシステミックは、2冊のノートをまとめられるところがポイントだ。用途別の業務用ノートを2冊同時に使っているというビジネスパーソンが多かったことがそもそもの開発理由である。スケジュール帳やアイデアノートなどを使い分けている人にぴったりだ。
「手書きが見直されていて、ノートにこだわる人が増えてきました。もちろんカバーを付けることで見た目も変わりますが、仕事の効率化という観点も大事なのです」(コクヨ)。ブラックとブラウンのツートンカラーは、落ち着いた雰囲気。ビジネスパーソン向けにぴったりだ。
サイズ | ページ枚数 | 価格(ノート込み) |
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セミB5 | 40枚 | 1575円 |
A5 | 40枚 | 1365円 |
A6 | 48枚 | 1155円 |
コクヨ以外では、10月23日に発売するナカバヤシの「インコマ」も機能性が売り。こちらは専用に用意された9種類のノートと3種類のクリアファイルを組み合わせて利用する。ノートとクリアファイル2冊をまとめられるタイプと、3冊をまとめられるタイプの2種類を用意した。
サイズはA5判で、ナカバヤシ製カバーノートとしては初めてのサイズ。「持ち歩きしやすいA5サイズで、自分なりの使いやすさを追求してほしい」(ナカバヤシ)。20代の学生から30代のビジネスパーソンがターゲットで、ポップなカラーリングなのも若者向けだからかもしれない。
なお、インコマとは、インコとコマを組み合わせた造語。「種類の多い鳥であるインコと、世界共通の遊びであるコマを組み合わせました」という。いろいろな組み合わせができて、親しみやすい――そんな商品名なのである。
種類 | 価格 |
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ノート(20枚) | 221円 |
クリアファイル | 263円 |
2冊用ノートカバー | 662円 |
3冊用ノートカバー | 840円 |
日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)でもカバーノート「NOTEMAM(ノートマム)」を開発した。開発したといっても実際に店頭に出回るものではない。ノートマムは、企業向けに受注生産するタイプなのだ。
専用のノート1冊を収容し、機能性カバーノートとしてはシンプル。ペンホルダーや切り込み式のしおり、メモや付せん紙をしまえるファスナーポケットを備えた。
価格は未定だが2000〜3000円になる見込み。サイズはB5判とA5判の2種類で、こちらはどちらかと言えば落ち着いた配色となっている。
「一般的なノートを持ち歩くのは何となくカッコ悪い気がしました」とはノートマムを開発したJMAMの弁。機能性を売りにしたカバーの原点も、もしかしたら見栄えなのかもしれない。そんなわけで、Y編集長のようにノートにカバー付けるなんて信じられないという人も、意外と気に入るかも――。一度試してみてはいかがだろうか。
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